鎌倉好き集まれ!十六夜さんの鎌倉リポート・第40号(2010年8月24日)

葛原ヶ岡・大仏ハイキングコース

葛原岡神社

浄智寺から長谷の高徳院の鎌倉大仏まで約三キロ、一時間半ほどの里山を歩くコース。途中「葛原岡神社」「日野俊基の墓」「瓜ヶ谷やぐら」がある。

御祭神「日野俊基卿」は御醍醐天皇の側近として鎌倉時代末期に活躍され、建武中興の成功を見ずしてこの葛原ヶ岡で露と消えられた方です。俊基卿の功績は明治維新後に認められ、明治二十年に神社の創建となった。昭和二年四月に国指定史跡となり、財団法人俊基卿遺跡保存会が管理をしている。

日野俊基墓

鎌倉時代末期の公家であり、御醍醐天皇の新政に参加し蔵人になり鎌倉幕府倒幕のため諸国を巡り反幕府勢力を募るが六波羅探題に察知され、逮捕されるが処罰はのがれる。元弘元年(1331)「元弘の変」で再びとらえられ鎌倉の葛原ヶ岡で処刑された。

「秋を待たで葛原岡に消える身の

      露のうらみや世に残るらん」  辞世の句

浄智寺わきの道からハイキングコース

浄智寺入口 石橋脇に鎌倉十井の甘露ノ井がある

珍しい花頭窓のある鐘楼門

真夏でも暑さは感じない

標識の横を右に入れば瓜ヶ谷やぐら?

整備されたコース

葛原岡神社境内に落ちていた実

無患子(むくろじ)と言うそうです、花がとても小さく六月頃咲き終わると雨のように降ってくるそうで、実がなり実も落ちてくる、中に黒い種子がありお正月の羽根つきの羽根の球に使われるそうです。最近ではストラップ等に使われているようです、実の皮は石鹸になりインドでは洗濯用としてつかわれていたようです。

説明カードが木に

むくろじの木

ハイキングコースは鎌倉大仏までですが寄り道に時間を取られ今回は葛原岡神社で終わります。