鎌倉好き集まれ!十六夜さんの鎌倉リポート・第68号(2010年12月16日)

槐の会 伝統文化セミナー

鶴岡八幡宮の「御神楽」

平成22年12月16日(木)槐の会主催の伝統文化セミナーが鶴岡八幡宮直会殿で行われました。今回は鶴岡八幡宮吉田茂穂宮司による講演で、源 頼義の「前九年の役」に勝利し京都石清水八幡宮を勧請し、社殿(由比若宮)を造った。歴史を振り返ってわかりやすく、又、御神楽についてエピソードをまじえての講演がありました。
講演終了後、舞殿北庭において、御神楽を拝観しました。

 この「御神楽」は、八○○年前の当宮御鎮座の折、源頼朝公が京より伶人を招いて、鶴岡八幡宮の大前に奉仕させたその精神と手振りを現今に再現しているもので、毎年十二月十六日の宵、当宮の「御鎮座記念祭」における奉仕を恒例とするほか、「御鎮座八百年祭」等の重要な筋目の祭事の折に奉奏されてきました。
 
 御神楽の内容は元来、神迎え・神遊び・神送りで構成され、古来庭燎を焚く時刻から夜を徹してして営まれるものでした。一つの音を長く引き延ばして奏される神楽歌は、天体の運行と重なり合うようにゆっくりと静かにそのテンポを刻みます。まさに神代の悠々とした時間の流れが目の当たりに再現されます。「パンフレット」より
「御神楽」は庭燎(にわび)の明かりの中で営まれる為、フラッシュ撮影は禁止でと事前に案内があったのにフラッシュ撮影をする人がいた。大変残念です。