鎌倉好き集まれ!JUNEさんの鎌倉リポート・第67号(2005年8月21日)
The afterglow in August
稲荷山のなだらかな稜線。
ふっくら大らかな 銅葺き屋根。
夕蝉の声響く浄妙寺 総門。
唯一 威厳に満ちた存在感。
寺庭の片隅
お墓参りの供花の供養に・・・と建てられた花塚。
お盆を過ぎて
お役目を終えた花々が、
もう一度 笑顔になれる場所。
愛くるしい微笑みの奥に
ほんの微かな囁きを聞く。
遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声聞けば わが身さえこそ動がるれ
(『梁塵秘抄』より)
「宿題?もうとっくに終わってるよ」とお兄ちゃん。
「まーだ大丈夫でしょ」とマイペースな次男坊。
「お兄ちゃんおねがい、手伝ってぇ」と末っ子。
三者三様、それぞれの夏。
楽しい思い出 たくさん作れたかな。
自由研究のタイトルは
『 《浄明寺》における《浄妙寺》のナゾ 』
なんて、どぉ?
そんな戯言もどこ吹く風。
夕陽に照らされ涼やかに。
そろそろ、秋の気配。