鎌倉好き集まれ!JUNEさんの鎌倉リポート・第66号(2005年8月15日)
Around the JYOMYOJI area.
畑の真ん中。
背の高さほどの木棚に絡まる緑の蔦。
所々に 黄色い小花がアクセント。
四角い緑の空間は、まるで蚊帳の趣。
中には 小さな木の椅子がポツンとひとつ。
昼寝、読書、囲碁、瞑想…
ここならいろんなことが出来そう。
お腹がすいたなら
頭上 くの字にぶら下がった胡瓜をガブリッ。
民家の入り口。
無人のガレージセール。
なんだろう?と覗いてみると
オヤオヤ…難しそうな本ばかり。
『開運』,『強運』,『運命論』,『神通力』…
ウ~ン…もう少し若ければ…読んだかなぁ。
田楽辻子の道すがら
カフェ《古典派》にて一服。
乾燥させたタンポポの根を
飴色になるまでじっくり煎じて
サイフォンでいれたコーヒー。
薬草にも似た芳ばしい香り。
チョット渋めの深い味わい。
リラックス&血行を良くする効果もあるとか。
「ここのカレーはうまいよ、一口どう?」
「この先の崖の上に、墓地ができたの知ってる?」
「ママさ~ん、コーヒーおかわりー」
賑やかなお客様(おじさま5人衆)が去った後の店内。
いつもの《静寂の時》が、ゆったりと流れて。
店を出て、いざ釈迦堂口へと歩き出すと、
民家の垣根越し
洗車をしているおじさんが声をかける。
「ぬかるんでて滑るから、きぃつけなさいよ」
庭の家庭菜園には、
トマト,茄子,トウモロコシといった
瑞々しい夏野菜に紛れて、大輪の芙蓉が幾つも。
さはやかに芙蓉は花を了りけり(久保田万太郎)