鎌倉好き集まれ!JUNEさんの鎌倉リポート・第77号(2005年10月6日)
For the 13th moon night
秋は日暮れが待ち遠しい。
これも
ひそかに心惹かれる出逢いがあればこそ。
旅愁へのいざない。
無限に広がるあの宇宙(そら)へ
ひょいっと飛び出してみたくなる。
煌々と 行く手を照らす 月明かりを待ちわびて。
冴え渡る静寂の夕べ。
草叢の虫たちが
あっちこっちで調律合わせ。
踊る旋律に心ときめかせ
おしろいほのかに ちょっぴりお澄まし。
空冥
柔らかな月の光。
そよぐ風をたよりに
銀色に輝けるその瞬間(とき)を夢見つ。
黄色くてまあるい。
ふんわりと温かい。
十三夜の栗名月。
夢幻泡影 遥かなり。