鎌倉好き集まれ!JUNEさんの鎌倉リポート・第78号(2005年10月18日)

In the selfless sky

   
   
   
   敗戦の色濃き昭和20年。
   
   鎌倉在住の作家たちが
   所蔵本を自ら持ち寄り、貸本屋を開いた。
   
   
   「やあ、ようこそ、、、」
  
   恐れ多くも
   店番に立つ川端康成,高見順らを想う。
   
   
    
   慎ましやかな暮らし
   豊かな自然,風土の中で
   仲間と集い 共に笑い 共に涙し
   作品に描いた文学者たちの思いの丈。
   
   
   戦争に敗れ、活字に飢えた人々に
   生きる糧を、勇気を与えた《鎌倉文庫》。

   
   
   
   
   
   
   鎌倉の海のごとくにひるがへる
   青草に寝て君をおもはむ
                 (吉井勇)
   
   
   
   
    
    
   ばらの香か
   今ゆき過ぎし人の香か
             (星野立子)
   
  
   
    
   雲去来
      (夏目漱石)
   
   
     
   
      鎌倉文学館 開館20周年記念
        《文学都市かまくら 100人展》は
         平成17年12月18日(日)まで。