鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第16号(2005年6月8日)

鎌倉の沖の深海の様子

しんかい2000は3人乗りの潜水船です

 相模湾の深海底も生き物が一杯棲んでいます。

 表層にもイワシやアジ、サバがいると深海にも
いろいろな深海生物が棲んでいて、豊かに暮らして
います。

 潜水調査船「しんかい2000」は3人乗りでパイロット
が2名、研究者が1名で水深2000mまで潜航できます。
 人が乗る部分はコックピットと言いますが内径2,2m
の中に3名ですからかなりきつい感じです。
 
 しんかい2000で調べた相模湾の深海には、潜水船にも驚
かずに平然と餌をとったり、海底で餌を探している様子が見
えます。
 普通は潜水船の照明やスラスター(推進器)の騒音で逃げ
出す生物が多いのですが、相模湾では多くの深海生物が観測
されました。

水深200mから下は未知なる深海の世界です

タカアシガニの大きな雄です

 相模湾の深海底には、世界一大きなカニ、タカアシガニ
が棲んでいます。 英語名をジャイアント スパイダー 
クラブと呼ばれ大きな蜘蛛のようなカニの意味で大きな
手足が特徴です。
 タカアシガニは水温13℃以下の冷たい水温が好きなの
で夏は深海にいますが、冬には浅い岩場でも観察されたこ
とがあります。
 
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