鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第209号(2006年12月11日)

孔あきのサクラガイ

 鎌倉名物のサクラガイには、多くは孔があいています。

 この孔は サクラガイの天敵であるツメタガイがあけた

 ものです。
 ツメタガイは、サクラガイやアサリ、殻の厚いハマグリ

 まで孔をあけて中の身を食べています。

 土曜日は殻のそろったサクラガイが一杯拾えたので

 ツメタガイの被害にあったサクラガイを数えてみました。
 12月9日に由比ヶ浜で拾った殻のそろった

 サクラガイは全部で365個もありました。

 そのうち孔のあいたものは302個にも達しました。

 なんと83%もツメタガイの被害にあっていました。
 孔のあいていないサクラガイは左側の2列だけ

 ほんの一部(63個)の17%だけです。
 
(写真のひとかたまりは10個体です。)

 このように2枚そろったサクラガイが多く

 拾えた時しかこのような調査はできません。
 孔のあいていないサクラガイだけを

 並べてみました。

 今回の調査結果は一例だけですが

 シーズンや年によって変化していること

 でしょう。ご参考までに
 でも、こうして並べてみると”ホントにきれいな貝”

 です。 多くの方々が拾いに来られるのも

 サクラガイの美しさに魅せられてのことです。

 サクラガイの天敵が少なくなっていつまでも

 鎌倉名物サクラガイが拾えることを祈っています。