鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第318号(2008年1月3日)

珍しい海鳥

アビ

 最近は環境への関心が高まり、環境の急激な変化に

 私達は不安を抱くこともある。

 しかし、環境の変化はなかなか感じられるものでは

 ない、特に変化の兆候を捉えることは難しい。

 今回の珍しい海鳥は変化の兆候なのかも知れない。
 いつも鎌倉の海鳥をウオッチしている池さんから

 鎌倉の海鳥に変化が現れたと教えて頂いた。

 これは海の環境変化の兆候かも知れない。

 このアビの仲間はシベリアから渡ってきた冬鳥で

 英語名をRed-throated Diverといい潜水が得意でイワシなど

 捕まえて食べている。

オオハム

シロエリオオハム

 
 潜水が得意で身体は流線型、水かきの

 脚で泳ぎイワシをクチバシで捕まえる。

名前の通りダイバーのような海鳥だ。

 イカナゴの群を教えるので広島県の県鳥

 にもなっているという。

 
 ウミスズメは普通沖合にいるものだが

 この時期ウミスズメは岸近くに寄ってきて

 かわいい鳴き声も聞こえたそうだ。

 どうしてアビが11月16日から18匹も飛来したのか?

ウミスズメ

ウミアイサ

 鎌倉の海ではなかなか見られないアビの仲間が

 こんなに現れた原因はなんだろう。 温暖化で

 魚群の分布が変ったことに関係するのだろうか?

 こうして変化の兆候を捉えられるのはいつも鎌倉の

 浜辺をウオッチしている池さんならではの観察眼

 である。      撮影者:池 英夫