鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第86号(2006年1月26日)

煌めくガラスビン

 鎌倉の浜辺には貴重なガラスビンが打ち寄せられます。

 このコカコーラのビンは進駐軍が使っていた軍隊専用

 のコカコーラでした。 拾ったときは煌めいていなく

 とも(銀化ガラスもぬれていると煌めかない)
 水洗いした後 徐々に乾いてくるとやがて

 ガラスビンが怪しく金色に煌めいてくるのです。

 この1割程度の煌めくガラスビンは”銀化ガラス”

 と言って大変貴重なものです。
 銀化ガラスはガラスの珪酸が化学変化を起こして

 このように虹色や銀色、金色に煌めくものです。

 この現象は、海底の砂泥に30~50年間埋まって

 いたものだけに見られる現象です。
 この味の素の小ビンも綺麗に銀化していました。

 海底に長期浸かっていた銀化ガラスは内側だけが

 銀化しています。 中の砂泥が分解してビンの中が

 貧酸素状態になることと海水がトリガーになって

 はじめて銀化現象が起きるのです。
 この古いクスリビンも銀化していましたが銀色でした。

 古代のローマングラスにも銀化現象が見られますが
 
 土中で銀化したものはビンの外側が銀化していて、海の中

 で銀化したものは内側という大きな違いがあります。

 肉眼ではもっと綺麗に煌めいている”銀化ガラス”です。