鎌倉好き集まれ!KIさんの鎌倉リポート・第10号(2006年7月15日)

古都の宵,ホタルを鑑賞(八幡宮編)

今回は,鶴岡八幡宮で催された蛍放生祭についてレポートします。
 蛍放生祭が行われたのは去る6月10日。かなり遅ればせになってしまいました。

 平成16年に始まったこの祭りですが,昨年と一昨年には1000匹のゲンジボタルの成虫を放流したとのこと。今年は少し増えて約1500匹を,神池に解き放ったそうです。

 ホタルの放流自体は午後8時に行われたのですが,まだ日が沈みきらない午後6時過ぎから,ホタルを目当てに大勢の人が境内を訪れていました。

当日は小雨模様でしたが,巫女さんが大勢の観客相手に入場案内と誘導に追われていました。

一般客は若宮付近に立ち入れませんでしたが遠巻きに神楽の様子が伺えました。

午後7時をまわるころ,あたりが暗くなりました。
すでに一般観客が満員状態,工事中の舞殿を囲むように長蛇の列が出来ている傍ら,若宮では神事がしめやかに営まれていました。

午後7時半過ぎ,あまりに人が多いので,ここは一旦出直しましょーねー
・・・とばかりに自分は小町通りへと夕食に向かったのでした(^^;)

夕食を終えて,再び鶴岡八幡宮に戻ってきたのは午後8時半。
ホタルの一般公開は既に始まっていたのですが,相変わらずの長蛇の列。
閉園30分前なのにかなりの盛況ぶりです。
 待つのと人混みが大の苦手な自分ですが,ここは仕方なく列の中に並んで,ゆっくりと神池に・・・

「すばらしい!」
神池の森一帯に,星みたいにゲンジボタルが飛び交っていました。
ただ,予想はしていたものの,大勢が移動しながら鑑賞をする状況なので,とても落ち着いて写真を取れるような状況ではありませんでした。
 でも,ホタルの大群が織り成すプラネタリウムみたいな光景は写真をとらなくても一見の価値アリ!です。

手持ちで歩きながら撮った1枚。
・・・天の川のような光景見せたかったですが,これでご勘弁。

階段のところにホタルの光があるのわかりますか?

ホタルのショーを見終えて,境内に舞い戻りました。
そこで,ささやかなサプライズ。

あまりにも多くのホタルを放ったためか,迷い出たホタルが2,3匹
八幡宮正殿の階段あたりをフワリフワリ・・・

誰も気づいていない様子でした。閉園間際になっても途切れない行列を尻目に,自分はそっちに見入っていました。
放流初日とあってか,見応えのあるホタルの舞いでした。
後日聞いたところでは,鎌倉中央公園や大町の逆川ほどではないものの,少しずつゲンジボタルの生息が八幡宮の池でも始まっているそうです。

それにしても,ホタルは大人気なのですね。