鎌倉好き集まれ!KIさんの鎌倉リポート・第11号(2006年7月19日)

北鎌倉,路地裏探訪(その1)

梅雨空が広がってたある日,北鎌倉駅で下車しました。

「そういえば北鎌倉駅周辺がどんな感じなのかな」

自分は,駅から円覚寺&建長寺を経て鎌倉エリアへ至るいわゆるキタカマ観光エリアはよく知っているのですが,駅周辺を散策したことがありませんでした。
 そこで,この春に駅の西口側,そして梅雨の初期に東側を探訪してみたのです。
 時期的には逆になってしまいますが,今回は先月の北鎌倉駅東口周辺の探訪レポートです。

 久里浜方面行きの横須賀線で北鎌倉駅に乗り付ける方々なら,北鎌倉駅到着の直前になると断崖と切通しが電車の左手側に突如見えるのを何度も経験されていることと思います。

北鎌倉駅東口,断崖に開いたトンネルから横須賀線が見えます。

本当に仲が良さそうでした。

 そんな絶壁のトンネルを通り抜けると,静かな風情漂う住宅街に出ます。
いくつかあるトンネルのひとつを通り抜けると,そこでは猫たちが出迎えてくれました。

「この子たちの親ネコはもう死んじゃったのよ」

通りがかったおばちゃんがそう教えてくれました。聞けば飼い主のない,いわゆる野良猫とのこと。でも,この猫たちの親の代のころから近所の人が面倒を見てきたとのこと。 
 
「前に病気になったときには病院で治療を受けさせてあげたよ」

ゆいまーる(=助け合い),そんな言葉が脳裏に浮かびます。

今は廃れた庚申信仰の名残があちこちに

このあたり,住宅街はやや坂道になっていて少し上った広場で見つけた庚申塔。
 こういうのを見ると,壮大な神社仏閣とはまた別の意味で古都鎌倉のしみじみとした風情を感じます。
 その由来等は詳しくは知らないけれど,沖縄県(&奄美諸島)以外の全国に広く分布するという庚申塔は,ここ鎌倉でも確かによく見かけますね。

癒されてますね~

さらに上り詰めたところに,八雲神社があります。
 同じ鎌倉市内の大町にも同名の神社がありますが,両方とも,「八雲立つ・・・」の和歌で有名なスサノオノミコトを祭神としているようですね。
・・・とまあ,こんな感じで北鎌倉駅の東側,断崖の裏側を少しばかり訪ね歩いて見ました。

30分ほどのプチ探検の後,元来たトンエルを再び通って駅へと戻り,鎌倉エリアへと向かったのでした。
 わずかな時間でもちょっとした発見などあるのが,路地裏探訪の魅力なのかもしれないですね。



(追伸)
 次回は,季節外れは十分承知の上で,サクラの頃の西口路地裏探訪の話をしましょうかね~・・・デジカメをもたない人間の弱点です(笑)


はい,またね~