鎌倉好き集まれ!KIさんの鎌倉リポート・第154号(2009年4月30日)

【153号続編】 ‘縁の下の力持ち’も偲ぶ新緑の候

大勢あっての頼朝公なのです,実は

【縁の下の力持ち。】~前回最後に出したこの写真,タイトルは先のように名づけました(2009/4/13撮影)

さて,前回153号レポートでは源頼朝公を持ち上げては来たものの,やはり頼朝公ひとりで新時代をきりひらいたわけではありませんよね。

そう,会社だって社長ひとりの力で成り立っているのではないように。

当然ながら,頼朝公の偉業の影には公を支えた家臣・御家人・そのまた家臣や一般庶民など無名無数の人々の貢献も多々あったことは容易に察しがつくことですし,こういった人々のことも決して忘れてはいけないのです。
 彼らの先頭に立って陣頭指揮し続けた頼朝公は確かに偉大な英雄なのですが,武家政権の時代を実現させるために必要な膨大なパワーを提供したのは頼朝公の理念に賛同し従った,不特定多数の人々だったわけです。

頼朝公も偉いけれど,その縁の下の力持ちになった無名の人々も偉い!

・・・上の一番最後の写真(前回レポートの最後にも出した写真ですが),そんな思いを込めて,シャッターを切った次第です。
時代の波とは,その時代を生きた全ての人々が生み出すパワーが合わさって大きくうねるものなのですし,英雄とはその大きな波の向かう方向を正確に察知し,全員を良い方向へ導くリーダーというわけですね(※1)。

そして,鎌倉も大勢の観光客あってのものなのです

【桜吹雪と雑踏の鎌倉駅地下道。鎌倉が観光都市としてやっていけるのもこうした大勢の観光客あってのこと(2009/4/13撮影)】

そして,源頼朝の時代から800年以上経った現在の鎌倉は,京都や沖縄と並ぶ有名な観光地。
 ここ数年の鎌倉市の年間観光客数は1800万人強だそうで,この数字はご存知のように日本有数の観光地としてランクインしているレベルです。ちなみに同じ「古都」ブランドで名をうっている京都市の4000万人前後,奈良市の1300万人前後です(※2)。

今年もまもなく始まる「鎌倉検定」が大好評の鎌倉,連日アクセス数が沸騰中の鎌倉情報サイト・・・

止まるところを知らないブレイクも大勢の観光客の存在があってのこと。頼朝公によってステータスアップした鶴岡八幡宮が800年経った平成の世でも日本三大八幡宮の地位を維持できているのも,鎌倉市や鎌倉観光協会が様々なイベントを催行できるのも,そしてここ鎌倉TODAYがやっていけているのも(※3),実は鎌倉を訪れる年間1800万人超の人々のおかげ

かつて頼朝公が英雄たりえたのも,現在,鎌倉市が「古都鎌倉」たりえるのも,実は大勢の普通の人々が決め手

・・・要するに,縁の下の力持ちになっている大勢の普通の人こそがエライということにもなりますが,いかがでしょうか?

4月末,鎌倉は新緑の候

【鶴岡八幡宮の新緑が朝日に映えます(2009/4/29 8:00AM撮影)】

そして,今年もいよいよゴールデンウィーク。

昨日の朝,横須賀出張の前にまた鶴岡八幡宮に寄り道してきましたが,見事なライトグリーン

新緑と朱塗りの社殿と朝の光が見事にコラボレーションしていました。 

今年のゴールデンウィークは連日晴天に見舞われるようですね。新緑の鎌倉をご堪能ください。

                     2009年4月30日 KI


(注釈)
※1;そういう定義では,源頼朝は日本史有数の「理想のリーダー」だったと言えるのだろうと思います。
※2;ちなみに沖縄ブームに沸いた那覇市の年間観光客数は約500万人。
※3;その鎌倉TODAYの傘下で,自分のような一介の素人がレポーターなんかになれているのも皆さんのおかげです。