鎌倉好き集まれ!kumaさんの鎌倉リポート・第10号(2005年1月22日)
海(その3) 材木座の海(逗子マリーナ・和賀江島)
祖父母を連れて、実家のまわりを散策してきました。
今回は、材木座海岸の、昼と夕方ふたつの顔をお届けします。
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天気のよさと潮風にいざなわれ、立ち寄った逗子マリーナ。
鎌倉市からトンネルひとつ隔てたここは、ヤシの木の並ぶ美しいリゾート。
ちょっと入りにくいけど、美しい眺めがあるってご存知でした?
久しぶりの訪問を迎えてくれたのは見事な白い富士でした。
そう、ここから見える富士山は、ちょうど稲村と江ノ島の間に収まるのです。
こんなに美しい富士を見るのはずいぶんひさしぶりです。
うち出でてみれば、真白にぞ・・なんだかちょっと、嬉しくなります。
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今回は、材木座海岸の、昼と夕方ふたつの顔をお届けします。
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天気のよさと潮風にいざなわれ、立ち寄った逗子マリーナ。
鎌倉市からトンネルひとつ隔てたここは、ヤシの木の並ぶ美しいリゾート。
ちょっと入りにくいけど、美しい眺めがあるってご存知でした?
久しぶりの訪問を迎えてくれたのは見事な白い富士でした。
そう、ここから見える富士山は、ちょうど稲村と江ノ島の間に収まるのです。
こんなに美しい富士を見るのはずいぶんひさしぶりです。
うち出でてみれば、真白にぞ・・なんだかちょっと、嬉しくなります。
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穏やかな日差しと、冷たいながらも心地よい風。その風を帆一杯に受けて、
江ノ島とぼくの間を、何艘ものヨットやウインドサーフィンが行き来します。
大きく膨らんだ帆がつかむ風は、どこから吹いてくる風でしょう。
少し前に富士山の頂上をかすめたかもしれません。
遠く大陸からゆっくり届いた風かも知れません。
そんなことを考えると、おのずと深呼吸の回数も増えてきます。
それにしても、、気持ち良さそうだなぁ、船の上。
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江ノ島とぼくの間を、何艘ものヨットやウインドサーフィンが行き来します。
大きく膨らんだ帆がつかむ風は、どこから吹いてくる風でしょう。
少し前に富士山の頂上をかすめたかもしれません。
遠く大陸からゆっくり届いた風かも知れません。
そんなことを考えると、おのずと深呼吸の回数も増えてきます。
それにしても、、気持ち良さそうだなぁ、船の上。
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さて、祖父母を家に帰してから改めて富士と対話しに戻ってきました。
久々に見る富士を、存分に心にとどめておきたかったから。
そんな気持ちに答えてくれたのか、織りなすようなグラデーションの
シルエットを見せてくれました。
突然ですが、関西で見る富士の写真、想像つきますか?
ボクの中では、どうしても、
夕陽に「映える」赤い富士、ピンクの富士っていうイメージがあります。
もしくは、朝もやにシルエットの富士。
単に意識して見ているからかもしれません。
でも、この淡い青の富士がいちばんしっくり来る、私の故郷の富士です。
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久々に見る富士を、存分に心にとどめておきたかったから。
そんな気持ちに答えてくれたのか、織りなすようなグラデーションの
シルエットを見せてくれました。
突然ですが、関西で見る富士の写真、想像つきますか?
ボクの中では、どうしても、
夕陽に「映える」赤い富士、ピンクの富士っていうイメージがあります。
もしくは、朝もやにシルエットの富士。
単に意識して見ているからかもしれません。
でも、この淡い青の富士がいちばんしっくり来る、私の故郷の富士です。
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材木座に戻って砂浜でぼーっとしていると、
目の前で少年が愛犬とボール遊びをはじめました。
美しい影たちが気持ち良さそうに飛び跳ねていきます。
遠くには、現存する日本最古の築港たる和賀江島。
各地の船でにぎわった鎌倉時代、
「舟船着眼の煩いなからんため、和賀江島を築くべし。」
北条泰時の命令で1232年に築かれたこの港は、多くの人が出会い別れた場所でしょう。
この写真には、780年前の人の営みが写っているんですね。。
あたたかく包まれているような、
ずっと見守られてきたかのような、
そんな気持ちにさせられました。
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目の前で少年が愛犬とボール遊びをはじめました。
美しい影たちが気持ち良さそうに飛び跳ねていきます。
遠くには、現存する日本最古の築港たる和賀江島。
各地の船でにぎわった鎌倉時代、
「舟船着眼の煩いなからんため、和賀江島を築くべし。」
北条泰時の命令で1232年に築かれたこの港は、多くの人が出会い別れた場所でしょう。
この写真には、780年前の人の営みが写っているんですね。。
あたたかく包まれているような、
ずっと見守られてきたかのような、
そんな気持ちにさせられました。
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134を走る車のライトがつきはじめ、街路灯と江ノ島の明かりが、私たちの生活をあたたかく照らしてくれるまでの、ほんの間もない時間。
夕闇がすぐ近くまで近寄ってきて、ふと眼前に古ぼけた小舟が現れる。
あれは、漁から帰ってくる漁民の船だろうか。判然としない。
遠く夕陽を眺める人。腰に見えるのは、脇差しか。
はたまた、遠く西洋を見据えた、文明開化のひとだろうか・・。
悠久のときが空と海のようにまざりあって、
自分がどの時代にいるのか分からなくなる。
肩を並べる、彼(か)はたれの顔でしょうか。
夕闇がすぐ近くまで近寄ってきて、ふと眼前に古ぼけた小舟が現れる。
あれは、漁から帰ってくる漁民の船だろうか。判然としない。
遠く夕陽を眺める人。腰に見えるのは、脇差しか。
はたまた、遠く西洋を見据えた、文明開化のひとだろうか・・。
悠久のときが空と海のようにまざりあって、
自分がどの時代にいるのか分からなくなる。
肩を並べる、彼(か)はたれの顔でしょうか。