鎌倉好き集まれ!鎌倉萌之蔵さんの鎌倉リポート・第11号(2005年11月19日)

大人の事情

《はじめに》
この物語はフィクションではありません。
実際に遭遇した体験をもとにしたお話しです。

11月某日、いつものように八幡宮へお散歩に。
源氏池のほとりで深まり行く秋の気配に浸っていると修学旅行に来ていた子供たちの声が聞こえてきた。

子供たちの声:"うぉぉ~ なんだあれ ワニだぁ!!ワニがいる!!"

なにぃ??近頃、飼い主がペットを飼いきれずその辺に放置する事件が多発しているが、源氏池にワニを放流したバカモノがいるのか??
こりゃ~大事件だ!!
慌てて子供たちの指差す方を見てみると。。。

ヌ...ヌッシ~?
子供たちがワニと呼ぶものの正体は、以前レポートにも登場した源氏池・平家池の主、スッポンでした。
まったく人騒がせな。最近の子供はスッポンとワニの区別もつかんのか。。。
ふたたび11月某日
同じく源氏池のほとりでボ~としていると子供たち(中学生くらい?)の声が。。。

子供たちの声:"うぉぉ~ なんだあれ キリンだぁ!!池にキリンがいる!!"

はァ?キリン??
子供たちの指差す方を見てみると一羽のアオサギが。。。
どうすればアオサギがキリンに見えるんだ??
これが "ゆとり教育"の影響というものなのか?
この先、いったい日本はどうなってしまうんだ???

携帯のカメラを使用したため画質が悪くてスミマセン。

こちらも画質が悪くてスミマセン(^^ゞ

身近に垣間見た現実に落胆しながらの帰り道、鎌倉街道沿いの側溝で何やら蠢く物体が。。。
毛...毛ガニ???
全身が短い毛で覆われた体長20cm程の(足の先から先まで)カニが蠢いているじゃないですか。。。
以前、この場所ではサワガニが生息しているとレポートしましたが、こんなところに毛ガニまで!!!
我目を疑いながらも、その姿をなんとか写真に収め、急いで帰宅。
興奮しながらインターネットで淡水に生息するカニについて調べて見た。

....モクズガニ???

ハハハ...そりゃそ~だ。毛蟹がこんなトコにいる訳が無い。

ふと子供たちの声を思い出した。。。

"うぉぉ~ なんだあれ 池にキリンがいるっ!!"

うんうん...そういうこともある。その感性を大事にしろよ...いつまでも...
《あとがき》

今日、例の側溝を見て驚いた。
堀はキレイに整備され、石が敷かれていた。
あのサワガニやモクズガニはどうしてしまったんだろう。。。
来年またあえるかなぁ。。。