鎌倉好き集まれ!もくれんさんの鎌倉リポート・第22号(2003年5月31日)

八重のドクダミ・・・安産の神様 大巧寺

   大巧寺 

 鎌倉駅から若宮大路にでてすぐのところにあるお寺。大巧寺(だいぎょうじ)本尊は安産の神様とされる産女霊神。
この美しい色彩の絵は、本堂の天井に描かれているものです。

 このお寺は、いつも美しい花がいっぱいで、本覚寺や妙本寺のほうへ行くときこのお寺を通り抜けていきます。沢山の花には丁寧に名前が付けられていて、「とっていいのは写真でけ」と書かれています。とってもお花を愛しておられるのが伝わってきます。

 近頃アマチュア写真家が三脚を広げて我物顔で撮っていることが多々あります、狭い境内などでは本当に迷惑をしています。三脚は広い場所を占領します。多くの神社、仏閣が「写真禁止」と書かれる所も多くなってきています。人の迷惑を考えて、広いところだけで使用するように心がけてほしいものです。

  八重のドクダミ

 道端にドクダミの花がいっぱい咲き出したので、八重のドクダミも咲いているかと、海蔵寺へ出かけました。海蔵寺のドクダミは以前から知っていたので、毎年楽しみにしていましたが当日はまだあまり開いていなくてがっかりして、いろいろ歩いての帰り道、大巧寺を通ったらなんと何と、八重のドクダミがぎっしりと咲いていました。今まで気が付かなかった!

 注意してみないと見過ごしてしまいがちですが、この八重のドクダミの花は、アップが似合うのです。なんて美しいのでしょう! ドクダミって名前がかわいそう! まるでドレスをまとっているみたい!

ガクアジサイ(額紫陽花)

アジサイ (紫陽花)
花言葉 ; 移り気、浮気、冷酷、自慢家、変節、あなたは冷たい

  エピソードといわれ
古名はアズサイ、またはアジサイ(味狭藍)。
『大言海』によれば集(アズ)真(サ)藍(アイ)が合わさったもので青い花がかたまって咲くようすからつけられたという。和名は紫陽花。

幕末に、長崎オランダ商館にきていたドイツ人医師シーボルトが、日本人遊女の名前「お滝さん」にちなんで、アジサイに中でも大輪で一番美しい品種に「オタクサ」と命名したと言われています。(アジサイの原名はH,Otakusa Siebold)

葉と花を吐剤、解熱剤として。解熱には乾燥した花2~4gを煎服する。

 ガクアジサイ    もくれん

大巧寺でも、もう色んな色のガクアジサイが沢山咲いていました。普通の紫陽花よりもガクアジサイのほうが早く咲くんですね。

        紫陽花

   紫陽花------
   だれがこんなに 美しい字を
   あのあじさいに あてはめたのだろう
   青むらさきや もも色に 美しく変化する花
   色とりどりに さきほこる とても美しい花

                        堀 明子

  ユキノシタ

鎌倉のどこを歩いても、いま ユキノシタが満開です。鎌倉の町の名前にもなっていて、こんなにかわいい花です。別名キンジソウ、ミミダレグサと呼ぶ地方が多い。薬用、食用にも。

花言葉 ; 意地っ張り、切実な想い

 氷のようにとり澄ました あなたの胸の中に
 この愛が根をおろせる可能性なんて、ゼロに近いかもしれない
 “だけど” “だけど” “だけど” “だけど”
 まるで意地をはるように あなたのドアを叩き続ける私

                            道行 めぐ