鎌倉好き集まれ!もくれんさんの鎌倉リポート・第25号(2003年7月7日)

雨に似合う花たち・・・3   光則寺

 長谷     光則寺

長谷寺はすごーく混んでいたけれど(ここは敬遠)、隣の光則寺はひっそりとして、梅雨の一日とっても良い気分で散策できました。

光則寺の建立
日蓮上人は佐渡流罪をゆるされ鎌倉を経て身延山に入られた(文永11年、1274)。その後光則は日蓮上人に帰依し光則寺を創立した。現在の本堂は慶安三年(1650)の建立である。

大橋太郎の土の籠 (本堂裏の山腹の土の籠)
九州平家の大名大橋太郎道貞は源頼朝に捕らえられ「鎌倉由比の浜の土の籠」に入れられること12年、子 妙麿の孝心により許されたという物語がある。

 オオバギボウシ

オオバギボウシ 【 大葉擬宝珠 】

名は、蕾の形が宝珠に似るからとも、橋の欄干の擬宝珠に見立てたとも。


     絶壁に 擬宝珠 咲きむれ

                 岩 襖 (いわぶすま)


                          久 女

キンシバイ

キンシバイ  【 金絲梅 】
 慣用漢名 金絲梅の音読み

オトギリソウの仲間で今時分道々 また 庭など色んなところに咲いています。
美容柳とよく似ていますね。

    




   タシロラン

タシロラン 【 田代蘭 】

最初に発見した田代善太郎を記念した名前。
山野の常緑樹林のなかに生える多年草。葉緑素を持たず、腐生生活を営んでいる。

本堂裏の土の籠のところに、ひっそりと咲いていました。わたしはこの花は初めて見ました。まるでギンリョウソウの細いのみたいで、暗く湿ったなかで真っ白くて異質な感じ? でした。

小さい花でアップが綺麗に撮れたので、画面の右下に花の全景(2本咲いている)を入れたけど、小さくてわかるかな?

 キツリフネ

キツリフネ 【 黄釣舟 】 

          つ   ゆ

 だれにもいわずにおきましょう

 朝のお庭のすみっこで、 花がはほろりとないたこと。

 もしもうわさがひろがって はちのお耳へはいったら、

 わるいことでもしたように、 みつをかえしにゆくでしょう。

                      金子 みすゞ