鎌倉好き集まれ!もくれんさんの鎌倉リポート・第36号(2004年1月5日)

初春     北鎌倉から源氏山へ

素心蝋梅    東慶寺

ソシンロウバイ 【素心蝋梅】

初春 北鎌倉の駅から東慶寺へ入ると 山門の前あたりからものすごーく良い香りがあたり一面に漂ってきました。右手にロウバイが沢山咲いていました。やはり咲き始めが一番香りが強いようです。

東慶寺の境内でもこのロウバイが沢山咲いていましたが、この花には【素心蝋梅】という札が下がっていました。もうひとつ下写真の花には【ロウバイ】と札が下がっていて、初めてロウバイが何種もあるのを知りました。
ロウバイ 【蝋梅】

中国原産 朝鮮半島より 1611~29年に渡来、蝋梅と書き、その花弁がワックスを塗ったような光沢があるから。花は中心に褐色の斑紋があるので ちと見苦しいが、素心ロウバイは心が白いのですっきりして見える。と本には書かれていました。

ロウバイの変種には檀香梅(一名、唐蝋梅)や荷花梅(カカバイ)というのがあって,花弁の大きさもやや大きく、ロウバイよりは見栄えがするが、ひとめ見ただけではさほど違うものではない。
     蝋梅の蕾ふくらみ 日々多忙  笹 軟泥
スイセン  【水仙】   ギリシャ語では 【ナルキッソス】

今冬は暖かいので、スイセンの花があちこちでもう沢山咲いています。春の花になっていますが・・・
スイセンも色んな種類がありますが、この写真の花はとっても清楚で美しくわたし好み?です。

ギリシャ語のナルキッソスは、ナルケーという語が語源で、「麻痺させる」「昏睡、無気力、無感覚」を意味しますが、これはスイセンの球根に、こういった性質があるため、これは現代ではほとんど忘れられていて、一般には花の香りが強いので、そのために麻痺したり麻酔の意味があるとされているそうです。

スイセン   東慶寺

名残りのモミジ   東慶寺

イロハカエデ (モミジ、タカオモミジ)

葉の裂片を イロハニホヘト と7つ数えることからいう。

ここ東慶寺の境内でも、今冬は本当に暖かいので、まだモミジが全部散っていないで紅葉があちこち美しくみられます。ただお掃除の人たちがまだ大変です。

   佐保山のははその紅葉 散りぬべみ
   よるさへ見よと てらす月影  
                  読み人知らず(古今和歌集)
源氏山の葛原岡神社の入口付近に新しいものを見つけました。申年にちなんだものなのか、もっと前からあったのか判りませんが、わたしは初めて見ました。(以前には無かった)

【魔去ル石】(マサルイシ)
 「魔が去るように願いをこめ、盃をこの石に当てて、幸せを勝ち取りましょう」と素焼きの
  盃が置いてありました。(100円)

「魔が去る」が転じて、「勝(まさ)る」ということで、幸せを勝ち取る石です。

どこも 商魂たくましい!!と感じました。

魔去ル石    葛原岡神社