鎌倉好き集まれ!もくれんさんの鎌倉リポート・第39号(2004年8月26日)

夏の終わりに

長生きの青い椅子 亀ヶ谷坂

亀ヶ谷坂を通ると椅子が左右に置いてあります。時々椅子が変わっています。今回はいつもと違う派手な椅子が置いてありました。

           長生きの青い椅子
この椅子は、今年百二歳になられ ますます御元気な鎌倉市遺族会前会長の坂文子(ばんあやこ)様に肖からせて頂きたくて、78歳の副会長の私がリサイクルし、組み立て 坂様にネジ止めして頂き出来上がった長寿の椅子です。
 また この坂は亀ヶ谷坂といい「鶴は千年、亀は万年」のたとえどおり長生き坂です。したがって頂いた方が坂様です。何か縁しを感じませんか?。
さらに入口右手に長寿寺、この先右奥に延寿堂地蔵様がおわします。名実ともに長生き坂であります。このかさねがさねの長生きに肖らせて頂いて「幸福の青い鳥」にちなんで「長生きの青い椅子」と名付けまして、皆様に座って頂いて明るい日本になりますように。
(椅子の下に想い出帖があります。どうぞ)

と書いた紙が背もたれに貼り付けてありました。ちょっと座らせてもらって一息ついて,
感傷にひたるのもいいかもね・・・

ヘクソカズラ

ヘクソカズラ  【屁糞蔓】 アカネ科

この時期 草地に注意して見ると、こんな可愛い花が絡み付いています。

屁糞蔓とは、また可哀相な名前の可愛い花です。(サオトメバナともいう)
茎や葉、花などをもむと悪臭がすることからこの名がある。花の中心部が赤く、お灸(やいと)の跡に似ているので、ヤイトバナとも呼ばれる。
実は5ミリほどの球形で、晩秋に黄褐色に熟す。しもやけに効く。

サルスベリ

サルスベリ  【猿滑り】  ミゾハギ科

中国南部原産の落葉小高木。日本には江戸時代以前に渡来し、庭などによく植えられている。長い間咲き続けるので、ヒャクジツコウ(百日紅)の名もある。

花がまるでスカートのひらひらのようで、どんな形か分からなかったのですが、ちょうど亀ヶ谷の先あたりの民家で目の前に咲いているサルスベリに会いました。今年は本当に色鮮やかで綺麗です。花弁がくっきり見えました。こんな形の花が集まっているのですね。

アベリア(つくばねうつぎ)

ツクバネウツギ  【衝羽根空木】 スイカズラ科

一般名は「アベリア」と言われ、公園や家の生垣によく見られます。花は小さくてあまり目立ちませんが、アップすると、なかなか綺麗です。
植物に詳しい友人になかなか名前が覚えられないと言うと、「ま抜けのアベマリア」と覚えるといいと言われ、今度私の友人にそのように教えたところ、別の場所でこの花を見つけ「まぬけのアベリア」だ!と言いました。「ま」はどこへいったのかな?

ムラサキシキブ  大巧寺

ムラサキシキブ 【紫式部】  クマツズラ科
花言葉 ; 聡明

大巧寺の境内には沢山の紫式部が紫色に色づきはじめて、紫あり、青いのありで、夏の終わりを感じました。

フジ色の可愛いらしい小花が6月ごろ咲きます。鑑賞するのは、花よりも紫色の丸い実のほうです。ちょうど段々と色づきはじめたところが面白くて、映してみました。

花名のムラサキシキブは、実の美しさを紫式部にたとえたものだという話もあります。つまり、花言葉の『聡明』は、平安時代の女流作家、紫式部の聡明さだというわけです。