鎌倉好き集まれ!ねぎにくさんの鎌倉リポート・第6号(2016年12月2日)

北鎌倉、紅葉最高潮

「色とりどり、円覚寺」

境内は鮮やかな色彩に彩られ、訪れた人たちは休む間もなくシャッターを切り続ける。笑顔を浮かべながらスマホを空に向ける者がいれば、如何にして人の見切れを無くすか、フレーミングに必死な者、待ち合わせ中だけれど、フライング気味にスマホでパシャリ、実に様々な人間模様である。
北鎌倉駅に降り立つとすぐに目に入ってくる、鮮やかに色づいた木々。すでに観光客はみなスマホやカメラでの撮影に夢中になっている。駅前でこれなら、境内の混み具合は相当だろうと容易に想像出来てしまうが、何故か寄らずにはいられない魅力がある。それはこの豊かな色彩。赤・黄・橙・緑、この日は空の青も加わって誠に賑やかで、先に触れた、多様な観光客と対を成しているかのようで、思わず顔も綻んでしまう。入り口では毛づくろいをしている猫もマスコット的な人気で、人々を出迎えている。尤も、当猫には出迎えている意識は無いとは思うが。またこの日は、弁天堂からの富士山の眺望も見事で、とても良い秋の1日を過ごせそうだと感じた。

「紅葉のアーチが見事な明月院」

今では「あじさい寺」の愛称で知られる明月院ではあるが、紅葉の時期に訪れても、また違った良さを感じられて楽しめる。紫陽花の時期は、目線の高さに所狭しと紫陽花が咲き誇るが、この時期は見上げると、天蓋のように色づいた紅葉の木々が頭上を覆い、まるで別世界に来てしまったかのように時間を忘れて散策出来る。名物のうさぎは怪我療養中のようで茅葺き小屋で休憩中であった。元気になって観光客を出迎えてくれるのを期待しておこう。

「樹本来の力強さに圧倒される瑞泉寺」

鎌倉駅から大塔宮行きのバスに揺られ、終点から歩いて向かう瑞泉寺は、参拝客も少なく穴場であり、また、多種多様な花が見られるので、筆者は度々足を運んでいる。ただ、この時期は咲いている花は少なく、これから咲くであろう梅の木々がジッと、その時を見極めているようである。
また、境内へと続く石の階段の脇には紅葉はしないが、屹立している木々に圧倒される。このお寺が好きな要因の1つがこの木々である。
紅葉している木も、実に雄大に聳え、和むよりも畏敬の年を抱かざるを得ない。