鎌倉好き集まれ!女将さんの鎌倉リポート・第29号(2006年8月1日)

オパ オパ マジコ 鎌倉文学館

最近長谷の町に、黒い山高の帽子をかぶり黒いマントを羽織った魔女が出没している!!

ある者は自分の店に現れたと、ある者は自転車にまたがっていたと、ある者は交差点で二人の魔女を見かけたと・・・情報が飛び交う

どうやら魔女さんは営業しているとの事

営業?その魔女は宅急便屋さん?

いえいえチラシやらポスターを長谷の店舗に配り歩いている様です。

あっ!魔女さん発見!

「魔女さ~ん 私にもチラシを1枚下さい」

おやおや!その魔女さんは鎌倉文学館のスタッフの方

7月22日~9月24日
企画展 「いま子ども達に伝えたいことシリーズ 1」
『魔女からの手紙 魔女への手紙』・・・角野栄子の世界

開催中のイベントのPRをしていたんですね、魔女さんは・・・

角野栄子先生は「魔女の宅急便」の著者で、ディック・ブルーナ氏の絵本(ミッフィーちゃん)の翻訳者でもあります。
早速鎌倉文学館へ

入り口を入ると鬱蒼とした緑が覆い被さり、昼間でもすこ~し暗く、谷戸にあるせいか空気が重く感じます。

太い木の幹に、網に入ったメロンの切れっ端が吊され、そこに綺麗な蝶がとまっています。

変身した魔女でしょうか?

どきどきわくわくしながら受付へ

ふふ 受付のおじさんが魔女帽を被っています♪

300円と引き替えに2枚の葉書を渡されました。

1枚はブルーで魔女からの手紙
「みなさんへ 今年の夏、鎌倉文学館は、魔女の世界にかわります。魔女っていったいどんな人なんでしょうね。さあとびらをあけてはいってみませんか?たくさんの魔女がまっていますよ。それではとびらをあけるおまじない!」
「オパ オパ マジコ オパ オパ マジコ」

受付脇には魔女の人形が並び、両脇の木の枝には月や星がぶら下がり
「招鶴洞」には箒も飾られています。

このトンネルも魔女に会いに行く気持ちを高ぶらせてくれる「大道具」

さあ文学館の玄関です!
はやる気持ちを抑えて扉を開けるおまじない
「オパ オパ マジ・・・???」

一人の魔女が走り寄ってきました。

魔女 「あの~ 」
女将 「あっ! す すみません」

土足厳禁でしたァ。

靴を下駄箱に入れ、気を取り直して

「オパ オパ マジコ オパ オパ マジコ~~~」
玄関を入り階段を降りると、魔女の世界が広がります。

講座室では魔女の本が閲覧でき、魔女帽とマントのレンタルをしているので、そこで「魔女に変身」もできます。

写真撮影は講座室のみですが、館内散策もOK・・・と言われましたが
「ちょっと 恥ずかしい(^_^;)」

館内のスタッフは皆さん魔女姿
そして、庭園のあちらこちらに魔女人形が置かれ

こんなファンタスティックな文学館もたまにはいいかも☆

今日は幼子に戻れた一時でした♪




そうそう受付でもらったもう1枚の葉書

もう1枚の白い葉書は
魔女さん宛の手紙で、館内の魔女ポスト、又は本物の切手を貼ってポストに投函すると魔女に届きます。

館内の廊下に貼られた魔女への手紙には

「ボクもほうきにのって そらを とんでみたいな」
という子どもの手紙やら
「この間 渋谷で通りすがりに魔女に呪文をかけられました。お願い呪文を解いて下さい」という大人の手紙も・・・

「魔女さんへ 小さい頃転んで膝小僧をすりむいて泣いていると、母がおまじないをかけてくれました。『チチンプイプイ チチンプイプイ イタイノイタイノトンデケ~』って。そうすると少~し痛くなくなりました。あの時の母は『魔女』だったのでしょうか?」

私の魔女さんへの手紙です。