季節が変わると、花も変わります。長谷の光則寺を再訪します。門前には、桜と桃が開花していて、春爛漫の風景を映し出してくれます。樹齢150年の海棠は、鎌倉市の天然記念物に指定されていますが、ちょうど蕾が膨らんでいて、もうすぐ花が咲きそうです。

　ウンナンソケイの黄色い花は、太陽の断片が樹に貼り付いているかのように鮮やかな彩りを見せてくれます。三椏の花も、小さなトランペットの集合体のような形状をしていて、数学的なイメージを与えています。

　光則寺には、春を凝縮したような風景が花々によって描かれています。海棠の花が満開になる頃に訪ねたいと思います。