鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第27号(2009年9月20日)

円覚寺の秋の花

円覚寺について

山門

仏殿

 瑞鹿山円覚寺は、北条時宗がモンゴル襲来の戦没者を供養するため、中国から無学祖元を迎えて建立したお寺です。境内はとても広く、四季折々いろいろな花に出会えるお寺です。何度も訪れたくなるような、僕のお気に入りのお寺のひとつです。

 今回も、ふらりと立ち寄ったのですが、ちょうど彼岸花が沢山咲いていて、写真を沢山撮っていたら、あっと言う間に時間が過ぎていて、この日行ってみたいと思っていた東慶寺には行けませんでした。

鐘楼のある高台からの眺め

富士山

東慶寺

 山門を通って右側の高台に鐘楼と弁天堂があります。ここからの眺めが良く、北鎌倉周辺が一望できます。この日は、とても良いお天気で、雲ひとつ無いくらいでしたから、富士山もうっすらと見えていました。僕のお気に入りのお寺のひとつ、東慶寺の境内も見えていました。

円覚寺に咲く花

芙蓉

白い彼岸花

 建物をバックに花の写真を撮ると、何となく良い感じの写真になります。円覚寺に咲いている彼岸花は、赤と白、そして黄色の三色でした。白い彼岸花は境内のあちこちで見られました。広い境内の割には、彼岸花の数はそれほど多くない感じですが。

芙蓉

コムラサキ

 方丈近くに咲いていた芙蓉の花を撮ってみました。バックに境内奥にある池の上の正伝庵を入れてみました。境内の一番奥の黄梅院には、コムラサキが美しい紫色の実をつけていました。白い実のシロシキブもありました。

秋明菊

ショウキズイセン

 長谷寺の秋明菊は、結構花が咲いていたのですが、黄梅院の秋明菊はまだ蕾が沢山で、花はちらほらと言う感じです。北鎌倉辺りの花はやや遅めなのかも知れません。黄色い彼岸花の名前は、ショウキズイセンです。彼岸花よりも一回り大きい花ですが、これも彼岸花の仲間なのです。

彼岸花

石仏と彼岸花

 緑の中の真っ赤な彼岸花は、やっぱり絵になります。バックの建物は、選仏場ですが、色合いがちょうど良い感じです。龍隠庵へ続く小路を行くと、崖に石仏がありますが、赤い彼岸花が供えてありました。こんなちょっとした季節感が、とても良い感じです。

紅葉が楽しみ

石仏

 円覚寺には、楓の木が沢山あります。下から見上げてみると、葉っぱが太陽の光で透明感があって、とても良い感じです。紅葉の頃がとても楽しみですが、紫陽花の頃と同じですごい人出なんだろうなと思います。

 円覚寺を訪れると必ず会いに行く石仏が、これです。この日はちょうど良い感じで、太陽の光が射していたので、何枚も写真を撮りました。それにしても、とても良いお顔をされています。こんな穏やかな顔でいたいものですね。