鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第30号(2009年9月22日)
金沢八景・彼岸花の称名寺
金沢八景駅辺り
鎌倉市内ではないですが、お隣の横浜市金沢区には、源頼朝や北条氏ゆかりのお寺や神社があります。足を延ばして、是非訪れてみたい場所でした。京急金沢八景駅からスタートして、まずは瀬戸神社に立ち寄りました。瀬戸神社は、源頼朝が伊豆三島明神を分霊して祀ったとされる神社です。
瀬戸神社と通りを挟んで反対側にも鳥居が見えています。そこは平潟湾に浮かぶ琵琶島へ続く参道で、この島は北条政子が近江の竹生島明神勧請し、築いたものです。琵琶湖に浮かぶ島と同じような島だから、琵琶島と言うのでしょうか。
瀬戸神社と通りを挟んで反対側にも鳥居が見えています。そこは平潟湾に浮かぶ琵琶島へ続く参道で、この島は北条政子が近江の竹生島明神勧請し、築いたものです。琵琶湖に浮かぶ島と同じような島だから、琵琶島と言うのでしょうか。
称名寺へ続く一本道へ出ると、やがて洲崎神社が見え、その先には龍華寺(りゅうげじ)があります。このお寺は、源頼朝が六浦山中に建立した浄願寺を起源とするお寺なのです。そう言う意味では、『かまくら子ども風土記』には、この辺りの情報は掲載されていないのですが、この辺りまでは鎌倉ゆかりの地としても良さそうです。
彼岸花の称名寺
金沢山称名寺(きんたくざんしょうみょうじ)は、真言律宗別格本山の寺です。北条実時が開基したお寺で、浄土庭園が見どころです。その称名寺の参道入り口にあるのが、この赤門と呼ばれる門です。金沢八景駅方面から歩くと、概ね真っ直ぐに延びた道の突き当たりに位置しています。金沢八景駅からゆっくり歩いても、15分くらいでしょうか。
赤門をくぐり、桜並木の参道を行くと、仁王門に突き当たります。この門の先に、池を中心とした称名寺の美しい境内が広がっています。
赤門をくぐり、桜並木の参道を行くと、仁王門に突き当たります。この門の先に、池を中心とした称名寺の美しい境内が広がっています。
仁王門を抜け、境内に入ると、阿地池(あじいけ)とそこにかかる橋の向こうに、金堂が見えます。大きな池を中心とした境内は、今の鎌倉のお寺では見たことがありません。鎌倉市内にあるお寺とはちょっと違った空気が流れている気がします。鎌倉市内のお寺は、どこか背筋が伸びる感じの良い緊張感がある気がします。称名寺を歩くと、肩の力を抜いて、ゆったりと歩くことができる気分になるから、不思議です。ゆったりとした空気が流れているように思えます。
僕が称名寺を訪れた9月下旬は、彼岸花が満開でした。終わりかけている花もありましたので、気持ち少しだけ早い方が、更に綺麗かも知れません。沢山の彼岸花が咲くのも、称名寺の見どころかも知れません。境内にある銀杏などの木々は、更に秋が深まると美しい風景を作るのではないかと思います。
水のある風景と言うのは、やはり良いものです。鎌倉市内のお寺にも言えることですが、周辺の山々と一体となって、とても美しい風景が見られます。彼岸花の赤い色がアクセントになって、更に風景を際立たせます。紅葉の頃はきっとすごい人出なのだと思いますが、是非また訪れてみたい場所です。
金沢文庫
称名寺の境内から続くトンネルを抜けると、金沢文庫があります。今は、博物館と図書館になっています。書物や北条氏ゆかりの古文書などを収めたのが、もともとの金沢文庫です。トンネル内には、金沢八景の絵がありました。
鎌倉から朝比奈切通を抜けた場所が、金沢八景辺りです。鎌倉時代に栄えた場所だと思いますが、鎌倉市内とはちょっと雰囲気が違っているようです。鎌倉市内だけでなく、この辺りまで足を延ばすのも、楽しい散歩になると思います。
鎌倉から朝比奈切通を抜けた場所が、金沢八景辺りです。鎌倉時代に栄えた場所だと思いますが、鎌倉市内とはちょっと雰囲気が違っているようです。鎌倉市内だけでなく、この辺りまで足を延ばすのも、楽しい散歩になると思います。