鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第4号(2009年7月12日)
東慶寺7月の花
松岡山東慶寺
松岡山東慶寺(しょうこうざんとうけいじ)を訪れるのは、今日が2回目です。山門の前まで来たことは、もっとあると思います。開門は午前8時半ですが、その前にここまでやって来て、写真を撮ったことがあります。あじさいが咲いている頃でした。
この山門とそこに続く石段、両脇の木々の緑など、大好きな雰囲気が漂っているので、時にはこの山門だけ写真を撮ると満足してしまうのです。
この山門とそこに続く石段、両脇の木々の緑など、大好きな雰囲気が漂っているので、時にはこの山門だけ写真を撮ると満足してしまうのです。
鎌倉のお寺は、山門をくぐり、真っ直ぐに進むと本堂がある、そんな配置のお寺が多いような気がします。東慶寺は、例外で本堂は山門前の小径を右に折れたところにあります。大きな本堂ではありませんが、それが僕にとっては、この東慶寺が好きなところかも知れません。こぢんまりとしていて、整っている感じがするからです。
本堂前の庭には、いくつか、撫子の花が咲いていました。東慶寺では、「東慶寺花便り」というチラシをいただけます。鎌倉には、花の寺と呼ばれるお寺が多いですが、ここもそのひとつだと思います。
本堂前の庭には、いくつか、撫子の花が咲いていました。東慶寺では、「東慶寺花便り」というチラシをいただけます。鎌倉には、花の寺と呼ばれるお寺が多いですが、ここもそのひとつだと思います。
前回ここを訪れたのは、6月7日のことでした。その時には、写真のように、金仏の後ろは菖蒲の花が咲いていました。それが1か月ほど経つと、右の写真のようになります。6月は華やいでいたけれど、今月はとても静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。いろんな趣を楽しめます。
東慶寺7月の花
東慶寺の花は、沢山集まって咲いているわけではなく、境内のあちこちでそっと咲いている感じです。「東慶寺花便り」に載っていた花の種類は、13種類ありました。その全てが見られたわけではありませんが、半分くらいは見られました。
鎌倉のお寺では良く見かけるキキョウですが、ここは普通の色のキキョウと、白いキキョウの2種類が咲いていました。東慶寺境内には、オリジナルの小物などを扱っている売店があるのですが、その前にキキョウが咲いていました。
ハンゲショウは、漢字で「半夏生」と書きます。こちらの方が、何だかちょっとした趣があります。名前の由来には、二つの説があるようです。雑節(たとえば土用や二百十日のようなもの)のひとつに「半夏生」があり、その頃にこの花が咲くからと言う説。それから、葉の半分が白いことから「半化粧」と言われた説のふたつです。
右側の花は、どうみてもあじさいの仲間でした。「東慶寺花便り」で一番似ていたのが、「ピラミッド紫陽花」だったので、それなのかなと思いました。
右側の花は、どうみてもあじさいの仲間でした。「東慶寺花便り」で一番似ていたのが、「ピラミッド紫陽花」だったので、それなのかなと思いました。
僕の感覚では、秋の花のような気がしますが、オミナエシも咲いていました。それから、もしかするとこのひとつだけだったかも知れませんが、あじさいも残っていました。花を楽しみながら、ゆっくりと散歩していると、何時間が経つを忘れてしまいそうです。あじさい騒動(?)が終わった北鎌倉の東慶寺では、時間がゆったりと進んで行くような、落ち着いた散策ができます。