鎌倉好き集まれ!春風裕さんの鎌倉リポート・第63号(2010年4月3日)

桜便り~北鎌倉・源氏山・長谷・段葛など

北鎌倉・円覚寺

円覚寺境内はとても広いが、その割には桜の木は少ない。

総門を入った山門前、山門と仏殿の間、松嶺院門前、大方丈手前の宗務本所前などにソメイヨシノがあり、満開になっていた。

数が少なくてもお寺の建物とマッチして、春らしい景色を見ることができるから良いのである。

円覚寺を休日に訪れるなら開門してすぐが良い。静かな散歩を楽しめる。

北鎌倉・東慶寺

東慶寺がある谷の周辺の山に桜の木が見えるが、境内にはほとんど無い。

本堂前の枝垂れ桜が一番綺麗だと思う。

門を入ったところにある彼岸桜は終わっていた。

桜は少ないが、春の雰囲気は十分に味わえる。桜が少ない分だけ、人出が少ないのが良い。

源氏山・葛原岡神社

鳥居前の広場や鳥居に向かって左手に広がる公園内の桜が綺麗だった。

源氏山にはあちこちに桜はあるものの、一番賑やかな場所がここだった。

源頼朝像がある場所にも桜はあったが、こちらの方が綺麗だった。

鎌倉大仏

大仏がある高徳院の桜も満開を迎えていた。

大仏と一緒に撮れる大仏前の桜の木は1本くらいしか見あたらなかった。

大仏裏手の観月堂周辺や大仏に向かって左手辺りの桜が綺麗だった。

桜よりも人が多い場所なので、静かにお花見をしたい方にはお勧めでない。

長谷・光則寺

隣の長谷寺は人が多いけれど、こちらの方はそれほどでもない。

小さなお寺だけど、ここが一番のお勧めのお寺である。

門前の桜は大きな木が多く、見事だった。

境内に入ると海棠の花も見ることができるし、いろいろな春の花が咲いている。

比企谷・妙本寺

光則寺と同じでお勧めなのが、妙本寺である。

長谷とは正反対、鎌倉駅の西側にあるお寺である。

ここも海棠の花が綺麗だったが、山門周辺にある大きな桜の木が満開だった。

普段は人出の少ないお寺で、とても静かなのだけど、この日はいつもより数倍多い人出だった。

段葛

一番桜の木が多いのが、何と言っても段葛である。

期待して行ってみたが、何だか様子が変だった。

桜の花のひとつひとつを観察すると、何だか萎れてしまっている。もしかすると金曜日の嵐のせいかも知れない。

満開に近いのだろうけど、決して綺麗ではなかったのが、とても残念だった。