鎌倉好き集まれ!秀さんの鎌倉リポート・第12号(2003年5月29日)

英勝寺

通用門

 源氏山の山麓(扇ガ谷)にあり、鎌倉駅から徒歩で約15分。
西口を出て直進し、KINOKUNIYAの手前の道(今小路)を右折。
寿福寺を過ぎればすぐに『英勝寺』。

 家康の側室となったお勝の局(英勝院)が開基で、鎌倉に
残る唯一の尼寺・・・と聞いていたのに、拝観がこの通用門
からなのでビックリしました。 
でも、さすが、『水戸様の尼寺』。 チャーーンと三つ葉葵の
紋所が描かれています。

コマチソウ

 

 ガラス戸の向こうで可愛い犬が「店番」をしている感じの
拝観受付を通って・・・中庭へ。

 一段高い裏山へ続く小径には、ピンクの「シレネ」の花が
可憐に咲いていました。 境内の「今、咲いている花」という
案内板には、この花のことを「ムシトリナデシコ」と書かれて
いましたが、これらいずれの名前よりも別名の『コマチソウ』が
尼寺には一番似合いそう。

裏山の竹林にて

  

  コマチソウの奥の竹林。

 小さなヤグラや石塔あり、振り返ると「キショウブ」も。

紫陽花と鐘楼

 アッ・・・、もう咲いていました・・・アジサイが・・・。
 アッ・・・、もう咲いていました・・・紫陽花が・・・・。

 今シーズンの初モノ。 開花直後らしく、白色に見えましたが、
 もう少しすると、青か紫色を帯びてくるのかな??


 *後方は、珍しい袴腰付きの鐘楼、その手前の黄色い花は、
  竹林で咲いていたのと同種のキショウブ。

総門前の石碑

 この地が元々は大田道潅の邸宅跡であったことを伝える石碑。
 
 後方の総門(?)には、『英勝寺』と書かれた真新しい木の表札。
現在、募金活動が展開されている「山門復興事業」が成就した暁には
コチラが入り口になるのでしょうネ。

* 山門は関東大震災で倒壊し、一時はこの寺を離れていたが、今は
  境内の元の礎石のところへ用材として戻ってきているそうです。
* 復興事業の呼び掛け人代表者の中には、作家の安西篤子サンや
  永井路子サンも名を連ねて居られました。
              〔同事業基金のホームページより〕

* 石碑の傍らのアジサイは、まだ「蕾固し」でした。