鎌倉好き集まれ!秀さんの鎌倉リポート・第130号(2005年5月13日)
『鎌倉銀閣』 .
鬱蒼としたモミジの森の中にある華蔵院では、
既に仏事には使用されなくなったお堂を「銀閣」に
変身させる「芸術展」が開催されています。
建長寺前のバス通りから、標識も何もない細い路地を
入ると、今回の催しの為に周囲の雑草を刈り込んだ小径が
お堂へと続きます。(通常は拝観不可)
山門をイメージさせる木枠のオブジェを潜って入ると・・・
この様なお堂が出現!!!
5.5メートル四方のお堂にアルミ箔を張るのに
5人で一週間以上も掛かったそうです。
初日の13日は、今回の芸術展の共同制作者のお一人
である方(庭園担当)から、この建物を利用した過去の
催し等について丁寧なお話を聞かせて貰う事が出来ました。
アルミ箔・・・と聞いて、ピカピカなメタリック調を
勝手に想像していましたが・・・、
周囲の若葉や孟宗竹の緑を受けて、重厚な感じさえする
表情を見せてくれました。
お母さんと一緒に遊びに来ていた子供達も珍しそう。
今日は、今にも降り出しそうな空模様だったのですが
時折、数分間程度の陽射しもあり、暗い堂内に柔らかい
緑色の明かりを投げかけていました。
この芸術展の会期は:
今月中の金、土、日曜日。(11:00 a.m.~ 6:00 p.m.)
(注)「芸術展」として新聞等で報道されていますが
銀閣に見立てたお堂がメインで、庭には畳敷きの
茶席風のものがあったりする程度です。
でも、お堂を前にして「銀閣」よりは「金閣」を、そして
「金閣」よりは平泉の「金色堂」を思い出しながら・・・
鎌倉の中の異空間を充分に堪能させて貰いました。