鎌倉好き集まれ!秀さんの鎌倉リポート・第23号(2003年9月4日)
寿福寺 .
源氏山の東麓に位置し、今小路に面しているこのエリアには、
頼朝の父・義朝の旧邸があったと伝えられており、開幕以前
から源氏一族とは関わりの深いところだそうです。
いつ通っても、ココには数匹のネコがのんびりと遊んでいます。
臨済宗建長寺派で、鎌倉五山の第三位なので、往時は沢山の
塔中があったそうですが、火災で鎌倉時代のものを殆ど失い
今となってはランキングが上位の割には観るモノが少ないのが
残念ですネ。
門前の石塔も原型を留めていないほどの年代モノの様です。
五輪塔だったのか?
近くには謂れ書きが見当たらなかったので・・・・・。
『ダンゴ七兄弟』の感じですネ。
外門をくぐって、中門に至るまでの参道。 コレは必見。
残暑の厳しい日でもココに一足踏み入れれば清涼感が一杯。
木洩れ日の落ちる石畳を進むと、頭上からは夏の終わりを
告げるツクツクボウシの声が。
石畳の終点にある中門から見た仏殿は、その美しい屋根の半分を
ビャクシンの大木で隠し、とても神秘的。
お堂の中には、『籠釈迦』と言われる釈迦如来像が安置されている筈
です。 ココは一般には非公開ですが、今年の6月に開催された
『鎌倉・禅の源流展』には唇の朱色が鮮やかな約3メートルもある籠釈迦が
展示されていました。 博物館の中でもひと際大きく感じましたから、
この仏殿の中で拝顔できたらモット迫力・威厳を感じることでしょう。