鎌倉好き集まれ!秀さんの鎌倉リポート・第25号(2003年9月26日)

妙隆寺 .



萩の寺として有名な宝戒寺から小町大路を少し南へ下ったところにある

日蓮宗の『妙隆寺』。

寺の縁起には『第二世住職・日親上人が「立正治国論」を著し、時の

将軍の政道を諌めた為に、弾圧を受け・・・・拷問に会い・・・遂には

焼き釜をかむせられる極刑を受けたが・・・耐え忍んだ』と。
 
参道を進むと本堂正面では、秋空の下で、気持ち良さそうに

枝を精一杯伸ばしているサルスベリが。

本堂には『寿老尊木造』があるので、鎌倉・江ノ島七福神の

一つにもなっている。
 
賽銭箱はこのガラス戸の向こう側にあり、「寺の縁起」代金と

お賽銭はこの隙間から。

本堂のガラス戸にもサルスベリが映っていた初秋のお昼時。

丁度、読経が始まりました。
 
本堂前の芙蓉の花。

咲き終えた花殻に混じって咲く・・・残り花2輪。


日持ちのするサルスベリ(百日紅)とは対照的に

この芙蓉は、朝に咲いて、夕方には枯れる一日限りの花。
妙隆寺を出て、小町大路を少し南下すると左手に、

日蓮の辻説法跡があります。

<余談>
この日蓮の鎌倉幕府に対する『立正安国論』や
日親上人の足利幕府に対する『立正治国論』が、
もし、コピー機やインターネットの普及した時代に発表
されていたとしたら・・・・と想像しながら大路を更に
『本興寺』まで歩いたのですが・・お目当ての百日紅は
大木の割には花数が少なくて・・・期待はずれでした。