鎌倉好き集まれ!秀さんの鎌倉リポート・第9号(2003年5月13日)
杉本寺
鎌倉駅から「金沢街道」へ入るバス(数ルート有り)に乗れば約10分。
頼朝の入府以前からあった鎌倉最古の古刹(仏地)で、失火の際にご本尊
自らが観音堂を出られて杉の大木の根本へ避難された(注)との言い伝え
により『杉の本の観音』と呼ばれるようになったそうです。
(注):「・・・根本へ運び出した」と書いてあるガイドブックも
有りますが・・・「自ら・・」の方が、寺名の謂れとも
つながる感じがしますネ。
* 坂東三十三観音霊場の第1番札所。
拝観受付には誰も居られなかったですが、先人のマネをして、
ソット百円玉を2個置いて、石段を登ると千社札がびっしりと
張られた茅葺の仁王門。
そこの朱塗りの仁王さんに『払った?』とは聞かれません
でしたが・・・、もし、払って来なければキットこの様に
正面からの写真など撮れなかったでしょうネ。
<陰の声> : 『飲んだ?』と聞きたくなりません?
仁王門の後ろには観音堂へ続く『苔むした石段』がありますが、
写真の通り、青竹にて行く手を阻まれます。
石段の両側には、この寺のトレードマークの様な白い奉納幟が林立。
それにしてもこの日は風のイタズラか?
下から見上げると全ての幟(のぼり)の字が裏向きでした。
石段上の赤い点々は「落ち椿」。
『落ち椿』。 近寄って見ると「落ちたて」ばかりではなかったらしく、
少々グッタリ気味のモノも混じっておりましたが、磨り減った石段の
丸みと苔の緑によくマッチしていました。
木漏れ陽のスポットライトも幻想的。
観音堂と鐘楼の間にあった五輪塔&地蔵さん。
帰路に見た出口手前の案内板には「七地蔵」という表現が。
「六地蔵」ならドコにでもありますが、ココはお1人多い。
この写真を撮っているときは手前の五輪塔に目が行っており、
気づかなかったのですが・・・・そう言われてみると、中央の柱の
右側に白の前掛け姿のお地蔵さんが1体写っていますネ。
再訪の折には是非、その謂れを聞かなければ・・・・と、思いつつ
足は次の「報国寺」に向かってバス通りへ。