鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第225号(2008年2月3日)
雪 見 「明月院」
雪景色の明月院
※訂正 前号?224号の3枚目本文中「書院」瓦葺屋根の
…は、茅葺屋根の…間違いです。訂正してお詫びします。
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遅くなりましたが前号からの続きです。
2月3日節分の日、折から降りしきる雪の中「犬は喜び庭
駆け回る♪」とばかりに、円覚寺・東慶寺とパシャパシャ
撮りまくっていましたが、浄智寺あたりからは…、
両脚を伝ひて寒さ這ひ上る (高浜虚子)
次は雪景色の「明月院」を訪ねました。
山門への長い石段は雪に覆われており、頭上の「蝋梅」を
観ながらゆっくりと上って行きます。
山門を潜って境内へ入ると、雪の降り積もった垣根に
椿の緑と紅が雪の白さに映えています。
赤いマフラーを巻いて花を抱えた「花想い地蔵」さん。
雪景色の中に佇んではいても何故か暖かそうなお姿で
した。
つやゝかにかたまりうれて青木の実
(岡崎莉花女)
侘び助や昨日は今日の昔なる
(佐藤漾人)
同じ雪景色の中にあっても、円覚寺は水墨画の世界
でした。
明月院境内は、椿や蝋梅、万作、水仙などの花々の
彩りが「春隣」を感じさせる雪景色でした。
開山堂裏に咲く蝋梅と橙の果実。
きさらぎやふりつむ雪をまのあたり
(久保田万太郎)
春に先駆けて雪を払いのけながら咲く万作の花。
黄色の4枚の花弁を付ける可憐な花ですね。
「先んず咲く花」→「まんさく」→「万作」 とか。
方丈前庭に咲く「唐蝋梅」。
幽かな甘い香りを放っています。
方丈の「丸窓」からの眺めです。
寒々しい感じはしませんよね。
雪も小康状態になって来ました。
建長寺辺りまで足を延ばしたいところですが、
すっかり身体も冷え込んでしまいました。
今日のところはこの辺でお暇といたしましょう。
帰り掛けに円覚寺の「白鷺池」に枝垂れる梅の
莟の膨らみ具合を覗いてみましたが、未だ少し
早いようですね。池には薄氷が張っていました。
鎌倉を驚かしたる余寒あり
(高浜虚子)
明日は「立春」暦の上では春ですが、まだまだ
寒さが厳しい候です。風邪など引かれませんように。
「ヘークション!」
おわり