鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第226号(2008年2月10日)

花の香りに誘われて 「瑞泉寺」

  【残雪の梅園】

  【総門から境内を眺む】

 
  久し振りに二階堂の紅葉ヶ谷に在る 「金屏山瑞泉寺」
  を訪ねました。
  受付を入った左手の梅園には、節分の日の雪がまだ
  残っていました。
   
    美しく残れる雪を踏むまじく  (高浜虚子)
 
  参道沿いには早咲きの梅が咲いていましたが、多く
  の梅は未だ固い莟のようでした。
  ※ 以下の写真は2月10日撮影したものです。




  
   開 山 夢窓疎石  (むそうそせき)
   開 基 二階堂道蘊 (にかいどうどううん)

  閑寂な境内には二層屋根、左右対称の美しい本堂が
  佇んでいます。

  【鐘楼から本堂を眺む】

  【書院前に咲く蝋梅】

  
  

  境内の梅は2,3本の木はほころび始めたものも
  ありましたが、やはり莟のものが多いようです。
  庭の手入れをされていた方にお伺いしたところ、
  「咲き始めるのは2月下旬頃からでしょうね」
  とのことでした。






  

  「書院」 前では蝋梅の花が咲き誇っていました。
  近づくと幽かな甘い香りが漂ってきます。

  【本堂前の紅梅】

  【本堂前の紅梅】

  


  
  
  屋根の反りが特徴の 「本堂」 前の紅梅は3分咲き
  程度でしょうか。






   
    



    紅梅はたがふれし香の染小袖
                
                 (立 圃)
  

  【本堂前の白梅】

  【本堂前の紅梅】

    


    
    白梅のきのふ一輪けふ二輪

                 (山田貴美子)








    



    色よりも香こそ哀れと思ほゆれ
      
      たが袖ふれし宿の梅そも

                 (詠み人しらず)

  【真弓の実とメジロ】

  【本堂前の白梅】

  


  境内では鶯は見ませんでしたが 「メジロ」 が数羽、
  椿などの花を啄ばんでいる可愛い姿を見かけました。
  
  「真弓(檀)」 の実を啄ばみに来た 「メジロ」

    近づけば花にはあらず檀の実 (石井とし夫)

  







  「本堂」 前の綻び始めた白梅。


    白梅や陽のさし込みし枝の先

                  (横田昌子)
                   

  【 椿 】

  【椿とメジロ】

  

  


  境内には赤、白、ピンク系など数種の椿が満開です。

    ひとつ咲く酒中花はわが恋椿

                  (石田波郷)









    眼白来て庭の春秋はじまりし

                 (稲畑汀子)         

  【地蔵堂前の三椏】

  【山門近くに咲く白梅と藪椿】

   
  
  
  「どこもく地蔵堂」 脇には 「三椏」 が沢山の莟
  
  付けて春の訪れを待ちわびています。









  

  帰り掛け 「山門」 近くで満開の 「白梅」 「藪椿」
  が咲き競っていました。

  花の寺 「瑞泉寺」 満開の梅の花が咲く頃また
  訪れてみたいです。