鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第228号(2008年2月10日)

花の香に誘われて 梅の花咲く 「荏柄天神社」

◆ 参道に咲く白梅

◆ 石段脇の想いのままは…

 前号からの続きです。
 鎌倉宮から程近い梅の名所「荏柄天神社」を訪ねました。
 金沢街道から一直線に延びる参道沿いには紅梅、白梅が
 咲いています。
 ※ 以下の写真は2月10日撮影したものです。

  
 

 境内への石段を上がった右手の一本の梅の木に、紅白の
 花が咲く「想いのまま」は未だ蕾の状態でした。
  
 因みに、江ノ島の「常立寺」では「思いのまま」となってい
 ましたが”おじさん”は「想いのまま」の方が好きです。
 
 中々”思いのまま”にはいかない事ばかりなものですから
 ハイ。

◆ 本殿と紅梅

◆ 本殿から神輿庫方向を眺む

 

 二階堂にあり学問の神様「菅原道真公」を御祭神とする
 三大天神社の一つ。  朱塗りの社殿には合格祈願の
 絵馬が多数奉納されています。

    東風吹かば匂いおこせよ梅の花
   
      主なしとて春な忘れそ






 

 鎌倉ではここの梅が一番先に咲き始めるようです。
 狭い境内には続々と梅見の人々が訪れます。
 一杯¥100.の甘酒を飲みながら団体さんが退くのを
 待っていると、直ぐにまた団体さんが訪れます。

◆ 白梅

◆ 紅梅

    
    

    

   とび梅やかろヾしくも神の春

                 (荒木田守武)





   
   

   



   梅の花たちよるばかりありしより

    人のとがむる香にぞしみける

                 (詠み人知らず)

◆ 紅白咲き乱れて

◆ 神輿庫をバックに

   

    
    

    春なればうべも咲きたる梅の花

     君を思ふと夜寝も寝なくに

                 (板持連安麻呂)








    
    


    白梅の中紅梅に近づきぬ

                (森 澄雄)

◆ 朱塗りの本殿と白梅

◆ 合格祈願の奉納絵馬が…

   
   

   

   梅の花香をかぐはしみ遠けども

     心もしのに君をしぞ思ふ

                 (市原 王)







    


    
    
    花にほふ梅は無双の梢かな

                 (宗 祇)

◆ 白梅

◆ 白梅(古代青軸)

   
   
   
   春さらば逢はむと思ひし梅の花

    今日の遊びに相見つるかも

                  (    )






    
    ほんに一輪咲いて一輪

                 (山頭火)

 満開の梅を愛でるのもいいですが、膨らみ始めた蕾の
 中に、二、三輪咲いた花も風情があっていいですねぇ。

◆ 本殿脇の三椏の蕾

◆ 黄色の花弁が…


 「本殿」右手、「神輿庫」との間には蕾をいっぱい付け
 た「三椏」の木があります。
 ジンチョウゲ科 枝が三つに分岐する特徴があるので
 この名がついたようです。
 花は赤、白、黄色の三種類あります。






 
 「古神札納所」脇の三椏は黄色い花を覗かせていました。


    近よりてみて三椏の花支度

                 (五十嵐播水)


            おわり