鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第235号(2008年2月24日)
花の香りに誘われて 梅香る 「長谷寺」

◆ 山門の白梅

◆ 河津さくら
前号「常立寺」で枝垂れ梅を堪能した後、江ノ島
に渡り昼食に「シラス丼」を頂き一休み。
島内を散策後、江ノ電で長谷へ向かいました。
黒板塀の「収玄寺」でピンクの「花梅」を観てから
「長谷寺」を訪れました。
山門前では満開の白梅が迎えてくれます。
赤提灯、松の緑との彩りがいいですねぇ。
受付を入った正面の池の畔には「河津桜」が咲き
始めていました。
日当たりが悪いためか、ちょっと遅めのようです。
三分咲き位でしょうか。
※ 以下の写真は2月24日撮影したものです。

◆ 紅三椏

◆ 紅梅
河津桜の足元には「紅三椏」が可愛いオレンジ
色の筒状の花(顎)を付け始めていました。
三椏の花 三三が九 三三が九
(稲畑汀子)
同じく下境内池の畔にて。
石灯籠と紅梅。

◆ 見頃の白梅

◆ 薄紅梅と白梅
下境内の手水鉢付近の数本ある「白梅」は見頃を
迎えていました。
梅の花香をかぐはしみ遠けども
心もしのに君をしそ思ふ
(市原王)

◆ 秩父紅

◆ 大黒堂と白梅
下境内から地蔵堂への途中、左手に福寿草の珍種
「秩父紅(ちちぶべに)」が咲いていました。
「長寿」と「幸福」を呼ぶというオレンジ色の綺麗な
花です。 晴れた日にしか咲かないそうです。
突然変異から生まれた種類のようです。
上境内「経蔵」前の満開の白梅。
ちりぬとも香をだにのこせ梅の花
こひしき時の思ひでにせん
(詠み人知らず)

◆ 経蔵と白梅

◆ 白梅
盃坏に梅の花浮べ思ふどち
飲みての後は散りぬともよし
(大伴坂上郎女)
梅さけど うぐひすなけど ひとりかな
(小林一茶)

◆ 弁天窟前の白梅

◆ 弁天窟前の白梅
梅の花見にこそ来つれうぐひすの
ひとくひとくといとひしもをる
(詠み人知らず)
梅が香や ひそかに重き 裘(かわごろも)
(蕪 村)

◆ 福寿草

◆ 木瓜の花
下境内「放生池」畔に咲く「福寿草」
写真では秩父紅と似たようなカラーですが、
こちらは黄色の花です。
其花潔者香最多 其ノ花ノ潔キ者 香 最モ多シ
其人潔者徳愈和 其ノ人ノ静カナル者 徳 愈〃和グ
人與梅花趣相似 人ト梅花ト 趣キ 相似タリ
不怪前賢愛此花 怪シマズ 前賢ノ此ノ花ヲ愛スルヲ…
宮島栗香「梅花書屋」より抜粋