鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第236号(2008年2月24日)
花の香りに誘われて 花の寺「光則寺」
前号からの続きです。
「長谷寺」で満開の梅を楽しんだ後、お隣の花の寺で
知られる「光則寺」を訪ねました。
山門前の右手には満開の「白梅」の古木があります。
行時山光則寺 開基 宿屋光則
開山 日朗上人
※ 以下の写真は2月24日撮影したものです。
「蝋梅」の木は数本ありますが、参道左手には
満開の蝋梅があり甘い香りを漂わせていました。
一羽の鳥が降りてきて「蝋梅」の花を盛んに啄
ばんでいました。
鳥が食べると言う事は、人も食べられるのでは
ないでしょうかねぇ。甘い蜜の味がするのかな。
ちょっと食べてみたくなりましたねぇ。
山門の右横には「紅梅」が、左横には「白梅」が
咲いています。
見下ろして 見上げて梅の 真盛り
(伊丹三樹彦)
梅の花うすくれなゐに咲きしより
霞いろづく春の山かけ
(藤原良経)
老梅の 一途の白の けぶるかな
(鈴木鷹夫)
本殿の裏を通って墓地へ行く途中の客殿裏には
「白梅」の古木があります。
更に坂を上って行くと、山の中腹辺りに数本の
「白梅」があり、高台からは境内や長谷の街並み
を一望することが出来ます。
ながむれば見ぬ古の春までも
面影かほる宿の梅が枝
(式子内親王)
境内には数種の椿の花が咲いています。
本堂横の池の畔には侘助椿「太郎冠者」の大木
があり沢山の花を結んでいます。
写真は侘助椿「数奇屋(すきや)」
侘助椿「初雁(はつかり)」「昭和侘助」
椿咲きぬ きのふにつづく 風吹けど
(水原秋桜子)
三椏の花咲くなべにほのしろき
弥勒のごとき人過ぐるかな
(大滝貞一)
鎌倉駅前で可愛いポニーが引く馬車を見かけました。
一度乗ってみたい気もしますが、ちょっと恥ずかしいで
すねぇ。
光則寺境内の梅は3月上旬辺りが見頃でしょうか。
本堂裏の墓地の高台にある白梅は未だ蕾のものもあり、
暫くは楽しめそうです。
帰り掛けに小町通りの蕎麦処「峰本」で"紫蘇茗荷そば”
を頂いてから帰路につきました。