鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第237号(2008年3月2日)
花の香りに誘われて 花の寺 「瑞泉寺」
暖かな陽気の下、鎌倉最奥に位置する二階堂の
花の寺「瑞泉寺」を訪ねました。
受付を入った左手の梅林は、数本の梅が綻び始
めていましたが、全体的には未だ少し早いよう
でした。
総門を潜ると正面に”龍”のような梅の老木が目
を惹きます。
根元付近は朽ちかけていますが、見事な白い花
を咲かせています。
※ 以下の写真は3月2日撮影したものです。
「本堂」の屋根は特徴のある反りと左右対称の
美しい建物です。
境内は沢山の梅の木があり、花の寺らしく水仙、
福寿草、椿などの花々が咲いています。
さしのぞく 仏の前も 梅にほふ
(水原秋桜子)
「本堂」前には鎌倉市指定天然記念物の「黄梅」が
咲き始めました。
「本堂」脇には枝垂れ梅が咲いています。
梅は匂ひよ 木立はいらぬ
人はこころよ 姿はいらぬ
(隆達小歌)
吹く風をいとひも果てじ梅の花
散りくるときぞ香は増さりける
(凡河内躬恒)
境内の彼方此方に”春を呼ぶ花”「福寿草」が
満開です。
「どこもく地蔵堂」前に咲く紅梅。
ぱつぱつと 紅梅老樹 花咲けり
(飯田蛇笏)
地蔵堂横では、小ぶりの「三椏」が可愛い顎を覗か
せていました。
そろそろ昼飯時、美味しそうな”ゆで卵”に見え
てきましたが…。
「白玉椿」がほころび始めたところです。
帰り道、下庭園で「諸喝采(しょかっさい)」が
一茎咲いていました。
アブラナ科 別名 「むらさきはなな」
受付を出て直ぐの「山門」から一本裏通りで見事な
枝垂れ梅が咲いていたので思わず”一枚”
付近には満開の白梅や藪椿も咲いています。
瑞泉寺からの戻り道、「永福寺跡(ようふくじあと)」
で「菜の花」がぽつんと咲いていました。
藪の菜の だまつて咲て 居たりけり
(一 茶)