鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第257号(2008年4月8日)

◆ 開山忍性菩薩五輪塔 「極楽寺」

◆ 雨の極楽寺

◆ 極楽寺山門

◆ 参道の桜のトンネルも…


遅くなりましたが、4月8日はお釈迦様の誕生日。
この日は生憎と風雨大荒れの天候で、電車も大幅に遅延していましたが、極楽寺三丁目にある「極楽寺」で「開山忍性菩薩五輪塔一般公開」と「本尊釈迦如来御開扉」が行われていたので訪ねてみました。
茅葺屋根の山門を潜ると、満開だった桜のトンネルもすっかり散り落ち、参道はピンクの絨毯が敷かれたようになっていました。
参道中程には「八重桜」が咲き始めていました。

※ 以下の写真は「極楽律寺」さんより撮影、掲載の許可を得ています。

◆ 本堂では花まつり

◆ 石塔院


本堂では花御堂が置かれ「潅仏会」(花まつり)が行われていました。
本堂前の甘茶接待所で、温かい甘茶を(お気持代¥100.投入)頂いてから忍性墓のある裏山の奥の院へ向かいました。
山道の途中には「連翹(れんぎょう)」の黄色い花や「シャガ」の花が冷たい雨に打たれながら咲いていました。
こんな雨風の中でも結構拝観者が居られるものですね。

◆ 忍性菩薩五輪塔


緩い山道を上り切った奥の院の左手には「石塔院」があります。
その奥に鎌倉時代を代表する石造物といわれる、高さ約4m近い巨大な「忍性墓」があります。
周りの拝観者から見ても巨大さがお分かりだと思います。
左隣に、開基「北条重時」の墓(宝篋印塔)がありますが、「忍性墓」の方がずうっと大きいです。
良観房忍性(りょうかんぼうにんしょう)上人
鎌倉末期の律宗の高僧で、生涯にわたり社会福祉事業に貢献。
特に鎌倉「極楽寺」を拠点に鎌倉幕府の信望を得て、布教、慈善救済活動に尽力「生き菩薩」と敬われる。
1303年極楽寺で入滅。 世寿87歳。
没後、後醍醐天皇より「菩薩」の称号を諡られた。

帰り掛けにまた、甘茶接待所で甘茶を頂き、暖まってから帰路につきました。

     和尚云ふ甘茶貰ひにまた来たか  (高浜虚子)