鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第265号(2008年4月27日)
◆ 花々が咲き競う 長谷寺 ①
◆ 春の海終日……七里ガ浜
前号からの続きです。
「佛行寺」でツツジを堪能し、江ノ電江ノ島駅前で遅めの昼食(兼朝食)を取った後、江ノ電に乗り鎌倉高校前駅で下車、「七里ガ浜」で食後の一休み。
今日も富士山は見られませんでしたが、「蕪村」の句を思い出すような穏やかな海辺の風景を楽しむことが出来ました。
春の海終日のたりのたりかな
※ 以下の写真は4月27日撮影したものです。
◆ 紫陽花の花咲く 収玄寺
黒板塀のこじんまりとした花の寺「収玄寺」を覗いてみました。
本堂前には、紫赤色の紐状の細長い花弁を付けた「紅花常盤万作(ときわまんさく)」が咲いていました。
万作科 花言葉 「不思議な力」
えっ?もう…早〜…鮮やかなブルーの「紫陽花」が咲いていましたょ。
傍らには 紫陽花の八重咲く如く弥つ代に ないませわが背子見つゝ偲ばむ (橘 諸兄) の歌が…
◆ 花の競演 長谷寺
次に先週「ライトアップ和傘展」で訪れたばかりの「長谷寺」を再訪しました。
山門右横には陽射しに映える「春紅葉」が目を惹きます。
境内に入ると妙智池の向こうに、紫色の房を垂らした「藤」の花が見頃を迎えていました。
花の形が六角の糸巻「苧環(おだまき)」に似ているところから付いたと言う キンポウゲ科
つつましくをだまき草はむらさきに 眼をみひらけば春はゆきけり (田波御白)
◆ 色とりどりの牡丹咲く 長谷寺
放生池畔から慈光殿付近には、白い和傘と色取り取りの「牡丹」の花が咲き競っていました。
凛として牡丹動かず真昼中 (正岡子規)
牡丹花は咲き定まりて静かなリ 花の占めたる位置のたしかさ (木下利玄)
下境内奥の弁天堂前にある藤棚、紫色の花房が風に揺れると幽かないい香りが漂ってきます。
藤棚の風は紫にて候 (山下しげ人)
弁天堂横の池の畔には水芭蕉に似た「海芋(かいう)」の花が咲いています。
波音をはこぶ風ある海芋かな (加藤松薫)