鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第336号(2008年11月8日)
◆ 秋色探し 長谷寺 ②
前号からの続きです。
「第11回かまくら長谷の市」 午後からは雨も上がり境内は賑わいを取り戻したようです。
ブース内も一通り楽しんだので、境内に咲く花々を追ってみました。
※ 以下の写真は11月8日撮影したものです。
円覚寺、東慶寺などでも花付きの悪かった十月桜ですが、此処へ来て一斉に咲き出したようです。
十月桜 ② は降り頻るぼたん雪のようにも見えますね。
◆ おもてだつことはなかりし…
おもてだつことはなかりし菊師かな (小林沙丘子)
菊花展示場には菊師の皆さんが丹精込めて咲かせた見事な菊が展示されていましたが、観音堂脇や
海光庵前などではざる菊が白色の可愛い花を一杯に咲かせていました。
ざる菊の花は薄緑色から白色へ、そしてピンク、蘇峰色(紫色)へと変化して行きますね。
◆ 山茶花はさびしき花や…
山茶花はさびしき花や見れば散る (池上不二子)
経蔵前には山茶花の花がひっそりと咲いていました。 雨雫の伝う山茶花もまた趣がありますね。
今日は竹林前の真っ赤な和傘はありませんでした。
経蔵には一回転させると一切経を読んだのと同じ功徳が得られると云われる書架 「輪蔵」 がありますが、
「回転は出来ません」の札が掛けてありました。 故障でもしたのでしょうか?
おのれさへうつろふばかりそめてけり…
そろそろ下境内に下りてみましょう。 妙智池奥の山腹には紅く染まった一本の楓が目を惹きます。
池の脇にある夏椿の葉も大分黄葉が進んで来ましたね。
おのれさへうつろふばかりそめてけり山の木の葉の秋のしら露 ( 正 徹 )
つづく