鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第428号(2009年3月15日)
◇ 春光ふりそそぐ 江の島
前号、大船観音を後に、湘南モノレールで 「江の島」 へ向かいました。
江の島では 14日~15日と 「湘南江の島春まつり」 が開催されていたので、混雑を避けて午後
からにしましたが前日の悪天候での中止もあってか、江の島弁天橋や仲見世通りは、見終わっ
て帰る人、これから向かう大勢の人達で大変な混雑でした。
弁天橋からは富士山の雪を抱いた山頂付近を幽かに望むことが出来ました。
春まつりは昨年見たので、今回は直接島の裏側の岩場へ行こうと遊覧船乗り場に行きましたが、
前日の春嵐の余波もあってか休航していました。
混雑する仲見世通りを抜けて、江島神社への入口から竜宮城のような瑞心門の前を右に折れて、
島の西側を通る坂道を上ります。
この道は余り知られていないようで空いていますね。 お岩屋道の羊かん店のあるT字路の所に
抜けられます。
春光を砕きては波かゞやかに (稲畑汀子)
お岩屋道を暫く行き、狭くて急な石段を下りると目の前に青々とした相模湾が広がります。
疑うな潮の花も浦の春 ( 芭 蕉 )
稚児ヶ淵から岩屋へ続く岩屋橋の下辺りは、関東大震災の時、隆起現象により海面に現れた
海蝕台地があり、景観もよく神奈川県景勝50選の一つにもなっています。
岩場には時折打ち寄せる白波で洗われます。 網を持った親子連れなどが、陽光を浴びて磯
遊びをする姿も見うけられました。
高波を警戒して岩場へは立入り禁止になっていましたが、それでも岩場は賑わっていましたね。
岩屋橋上から暫く波が砕け散る岩場を見下ろし、船の行き交う海原を眺めてから、お岩屋道の
キツイ階段を上ります。
途中の展望燈台からの眺めは混雑していたのでパスしました。
雛菊に植ゑ替へられし花時計 (稲畑汀子)
中津宮(なかつのみや)の少し手前に、パンジー、マーガレット、雛菊など季節の花々が咲く花壇が
あります。
傍らには 4,5本の桜の若木があったので、花壇の手入れをされていた方に桜の種類の見分け方を
教わりました。 樹皮の色や裂け目でも見分けられるようでしたよ。
江ノ電の混雑を避けて早めに島を離れ、大巧寺の利休梅の咲き具合を見に鎌倉駅へ向かいました。