鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第430号(2009年3月21日)
◇ 花の香りに誘われて 彼岸桜満開の東慶寺
街角に地図ひろげ持ちあたゝかし (美馬風史)
暑さ寒さも彼岸までと云いますが、このところの暖かさで桜の莟も一気に膨らみを増したようです。
青空の広がる三連休の中日、久し振りに北鎌倉の 「東慶寺」 へ行ってみました。
山門を潜ると境内は華やいだ雰囲気に包まれていました。 受付横の 「彼岸桜」 が満開でしたね。
隣の緋紅色の「花桃」 と競演です。 花桃は七分咲き程でしょうか。
◇ 境内は一足お先に春爛漫…
「彼岸桜」 は、春の彼岸の頃に染井吉野など他の桜に先駆けて咲くのでこの名が付いたそうです。
「花桃」 は観賞用に品種改良されたもので、実は小さく食用にはならないようです。
花言葉は 「恋のとりこに」 だそうです。
春の苑紅匂ふ桃の花下照る道に出で立つ少女 (大伴家持)
花桃の傍には 「枝垂れ桜」 も咲き始めていました。 まだ三分咲き位でしたね。
「松ヶ岡宝蔵」 の先には、可憐な花を付けた 「冬桜」 が咲いています。 殆どの人は気付かない
ようです。
ほかの桜のように華やかさは無いですが、楚々と咲く冬桜もまた風情がありますね。
忍ぶこと慣ゝるは悲し冬桜 (湯川 雅)
本堂前の 「枝垂れ桜」 もちらほら綻び始めていました。 来週末辺りが楽しみですね。
枝先はすなほに枝垂れざくらかな (高浜年尾)