鎌倉好き集まれ!いいねぇおじさんさんの鎌倉リポート・第557号(2010年1月4日)
☆ 新春の花の香り 長谷寺
前号からの続きです。
船祝いを楽しんだ後、腰越漁港から直ぐの 「満福寺」 を覗いてから、七里ガ浜沿いを
歩いてみましたが、冬の海辺は寒く、早々に鎌倉高校前駅から江ノ電に乗り、長谷寺
に向かいました。
手で顔を撫づれば鼻の冷たさよ (高浜虚子)
長谷寺の山門前に佇むと、ロウバイの芳香が漂ってきます。
放生池畔には、水仙や木瓜、海芋の花などが咲いていました。
福寿草の莟も膨らみ、春の訪れが近いことを感じさせてくれます。
水仙の花の高さの日影かな ( 智 月 )
金蓓春寒に鎖され 人を悩ます香いまた展びず
桃李の顔なしと雖も 風味極めて浅からず
体熏じ山麝の臍 色は染む薔薇の露
披払して襟に満たざるも 時に暗黒の度るあり
(黄山谷)
山茶花はつぎつぎあかき莟もてり
咲きをはるべきときのしらなく
(中村憲吉)
福寿草黄金花ぐきほのぼのと
ふふごもる春にあひにけらしも
(尾山篤二郎)