鎌倉好き集まれ!一止散人さんの鎌倉リポート・第11号(2003年2月19日)

二階堂・西御門そぞろ歩き

 「ああ、これもそうだったか、、。」

 博古堂の看板が、二階堂在住だった書家・殿村藍田氏の手に成るものと知ったのは最近でした。氏の手がけた看板や作品は、気がつくだけでも鎌倉彫会館、のり眞安斉商店の看板、鎌倉駅前井上蒲鉾店の「味」、松田屋の「心打一造」など、市内随所にあります。まずはこれを収めて、そぞろ歩きのスタート、、
 梅はどうかな、と荏柄天神へ。まだ蕾のものもありましたが、社殿左の白梅は満開でした。
 突然デジカメのピント調節が出来なくなり、、アセリました(~ヘ~;) 結局単純な操作ミスでその時の写真がこれ。ピンぼけが却ってふわりと雪のようで、朱塗りの社殿に映えてるような気が、、(^_^)ゞ
 時期でなくても、社殿内陣では殿村氏の描いた見事な紅梅の水墨画(向かって左、右側は松の画)を、一年中見ることができます。

 

怪我の功名!?

もう一ヶ所、梅を見たくて、今度は来迎寺です。でも残念ながらこちらの梅はまだほとんどが蕾でした。一口に鎌倉といっても、また品種にも拠るのでしょうが、場所で全然開花の時期が違うのですね。
 その代わりに水仙が目を楽しませてくれます。本堂に向かう道の両脇、至る所に咲いていて歩いているだけで甘い香りが、、。確かに春はやってきています。
 黒ずみ、磨り減った石段に輝くような水仙の白、去年の秋に見た安斉商店裏の秋明菊をふと思い出しました。
 西御門も別荘時代の洒落た洋館が点在して、建物好きにはたまりません。
 中でもトップは、この旧里見弴邸でしょう。玄関ポーチの広さは堂々として、左右のシュロの木が華を添えています。海老茶にクリーム、ドアのこげ茶、ベランダの白、配色もかなり華やかなのに、全体ではマッチしていて不思議です。
 
 旧里見弴邸のちょっと先には、畑がありました。菜っ葉が少し残っているだけ。これから何を育てるのでしょうか。
 山の音、木のざわめきを聞きながらこんな畑を耕しつつ、晴耕雨読の生活、、物凄くあこがれますねー(^.^)