鎌倉好き集まれ!ジオンさんの鎌倉リポート・第83号(2010年12月5日)

【究極の仏像・BUTSU展】

【BUTSU展】

こんにちは、ジオンです。

長谷寺で紅葉のライトアップと同時開催をしていた催し物がありました。
観音堂前には、ライトアップされた仏像が置かれています。
しかし、どこか違和感があるとは思いませんか?
実はこの仏像、聞いて驚く無かれ、段ボールで出来ています。
今回は、「ゴミも資源となり美術作品になる」例として、ダンボールで仏像を制作した現代アート作家・本堀雄二さんによる作品を展示することになったそうです。
二次元の段ボールを細かく張り合わせる事によって、三次元の世界を創り出してしまうこの技法にあっぱれです。

【BUTSU展】

   青い世界に佇む十一面観音菩薩立像と仁王(阿形像)

【BUTSU展】

   失礼ながらそのお顔のアップを一枚
   こうして近くまで寄って見ると、細かな所まで再現されています。

【BUTSU展】

                   観音堂前には、四体の仏像が展示されています。
                   両脇に仁王(吽形像・阿形像)を配し、中央の二体には、
                   奈良県、聖林寺をモデルとした十一面観音菩薩立像が佇んでいます。

【BUTSU展】

                  向きを変え今度は、吽形像の仁王と十一面観音菩薩立像。
                  実体の十一面観音菩薩立像は、天平文化の代表的な仏像であり、その特徴として、
                  豊満な肉体と堂々たる雄大さを感じ取れます。
                  作品は、見事にそれらを再現しています。

【BUTSU展】

   こちらは、海光庵の中にある展示場です。
   中央に位置するのは、薬師寺の薬師如来座像、向って左側は、法隆寺の救世観音像、
   右側は、同じく法隆寺の百済観音菩薩像をそれぞれ、モデルにしているそうです。
   思わず両手を合わせたくなります。

【BUTSU展】

                   S字型を描き虚空に向って伸びていく百済観音像を見事に再現しています。
                   今回展示してあった仏像は、アート名作品でしたが、仏教美術という言葉がある様に、                   
                   仏像を宗教の信仰や対象物として観るのでは無く、あくまでも、美術品として観た場合、                 
                   それぞれの時代背景や製作者の特徴が出ているので大変面白いです。

                   ~おまけ~

                   12月7日
                   今日の誕生花:サフラン
                   花 言 葉 : 歓喜