鎌倉好き集まれ!JUNEさんの鎌倉リポート・第45号(2005年4月2日)
In a drowse
鎌倉を歩いていると、
こんなお庭があったらなぁ・・・がしばしばある。
それは、
「親しみ深さ」であったり
「心の安らぎ」であったり。
いずれも、
ほっと一息、寛ぐなぁ~と感じる空間。
浄智寺の書院は、
二つの寄棟を交叉させた造り。
谷戸の緑に溶けこむように、
萱葺き屋根がちょこんと乗っかっている。
仏殿へ続く回廊を行き来しながら、
ふわぁぁぁ~と大きな欠伸を一つ。
眠気を誘う、軒先の陽だまり。
(ZZZ…)
見つけた、見つけた。
ひょっこり顔を出した
クロッカスの小さな蕾たち。
やや青みを帯び、
わずかに緩んだその先っぽから、
何やら囁き声が聞こえてきそう。
そろそろ…いいかな?まぁだかな?
まだ日の差さない庭の片隅。
微かな風にもふわりと揺れる。
その傍で、
守ってあげるよ…と言わんばかりの燈篭。
可憐な細い茎が折れやしないか、
小鳥に啄ばまれやしないかと、
つい、あれこれ…お父さんは心配…(笑)。
只今思案中…
というより、
快い夢の中…
といった感じ。
春眠暁を覚えず