鎌倉好き集まれ!山田海人さんの鎌倉リポート・第357号(2008年4月15日)
馬の歯
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鎌倉の海辺には昔の馬の歯が打ち寄せ
られる。
他の海辺ではあっても1年に1個ないし
2個程度であるが、鎌倉の海辺に打ち上がる
のは年に100個はくだらない。
どうして鎌倉の海辺には馬の歯が
多いのだろうか? 古くは鎌倉時代
から江戸時代のものだろうか、
材木座には骨塚があって掘ると今でも
馬の骨や歯が出土する。
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砂浜に埋められたものが大雨などで
流れ出て、海底に溜ったものがうねり
などで打ち上げられるようである。
鎌倉時代の馬は小ぶりの馬であった
ようだが、江戸時代の馬はかなり大きい
したがって馬の歯も大きなものが打ち上がる。
鎌倉時代から江戸時代まで大小の馬の歯が
打ち上がるのだ。
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細いのは切歯と言って前歯で草をむしり取
る歯である。細く尖ったのはオスの馬だけに
ある犬歯のようである。 当時の情報が詰まった
馬の歯、いい研究テーマになりそうである。