トップ鎌倉好き集まれ!KIさんトップ 第38号 


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KIさんの鎌倉リポート No.38(2007年3月15日)


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【レポーター1周年】早咲き桜咲く弥生に思うこと



2月25日,鶴岡八幡宮。河津桜が満開だった本殿前で
気がつけば,もう春の季節ですね。

「長かった寒い冬が終わり,これからは少しずつ気候も和らいでいくんだろうな」

・・・と今まで毎年そう思ってきたのですが,今年に限ってはどうもそのような気がしませんでした。その理由は言うまでもないかもしれませんね。




ここ1年間ほどを振り返ってみれば,

・2006夏,妙に遅かった梅雨明けと盛夏らしくない,ぐずついた天候

・2006初秋,昨年あたりからか,台風が妙に大型化していないか?

・2006晩秋〜初冬,11月末を過ぎても紅葉しない木々。とうとうクリスマスと紅葉が同時にやってきた

そして明けて2007年,大寒,朝の一瞬を除いて鎌倉は殆どまったく雪が降らず,例年ならば凍てつく寒さの2月上旬も小春日和だったのは,皆さん周知のとおりです。

“地球温暖化”

やはり頭をよきるのは,昨今話題のこの単語。自分が学生だった頃からテレビや本にしきりに登場しはじめたのではと思います。
 それから,エルニーニョ現象,ラニーニャ現象なるものが南米あたりを騒がしたのもちょうどこのときだったかな,と記憶しています(当時,就職面接で聞かれましたからね 笑)。

はじめのうちはこれは大変だなと思いつつも具体的な実感が持てませんでしたが,昨年の夏以降,先に挙げた湘南鎌倉での異常気象を前に温暖化の影響を肌身に感じざるを得ません。


鎌倉では1月の半ばには満開に達する紅梅の木も現れ,例年だと今の時期にピークを迎える梅も今年はおおむね2月一杯で鑑賞時期を終えていったのは皆さんのレポートが示すとおりです。
 鶴岡八幡宮の本殿の階段に咲く早咲きの河津桜は,晩秋の大イチョウと並んで,すっかり早春の風物となった感があります。例年なら3月上旬に参拝者の目を楽しませるピンクの花も先週一杯で見納めになり,3月11日に訪れた折にはも最早ご立派な葉桜で黄緑の若葉が桜餅を包む良い材料になりそうでした。

つい先日,3月に入ってすぐの気象庁の発表で「海面温度の上昇と暖冬をもたらしたエルニーニョ現象が終了した」そうで,先週末の鎌倉は寒の戻り。キタカマから八幡宮への道中,忘れかかっていた冬の寒さを久しぶりに思い出させてくれました。


3月11日,河津桜はすっかり葉桜。石段に散りばめられた花びらが名残をとどめます



亜熱帯植物と深紅の琉球寒緋桜のコンビは南国沖縄ならではの桜風景(2002年1月,名護市にて)
ところで,また沖縄の話をして大変申し訳ないのですが,鎌倉で梅が盛りだった先々月から先月にかけて,沖縄県では紅色の寒緋桜が島々を鮮烈に染め上げていました。

この寒緋桜ですが,沖縄本島では北から開花して順次南へと開花前線が下っていくというちょっと変わった桜なのです。1月半ばに北部の本部町や名護市で初の開花が見られて次第に本島中部から南部へと南下,那覇市では2月中旬に満開を迎えるというのがずっと昔からのパターンだったそうですが,昨年からどうもおかしいようです。

昨年,沖縄本島じゅうの寒緋桜が,名護,那覇など地域に関係なく1月中旬に一斉に満開してしまい,島の人々を驚かせていました。そして今年,またもや一斉に満開して2月初めには殆ど散ってしまったとのこと。

えーひゃ,ちゃーすがやー! (*)

2年続けての開花異常に,一過性なのかそれともこれが将来的に恒常化していくのかと懸念されています。



もちろん,今年の暖冬をもたらしたエルニーニョを即,地球温暖化に結び付けて考えるわけにはいきませんが,紅葉や雪といった身近な気候変化を眺めていても,だんだんと年を追うごとに変化の度合いが顕著になっているような気がします。

3月も中旬に差し掛かり,鶴岡八幡宮では,早咲きの桜が何種類か咲いていますね。

河津桜, 大寒桜, 台湾緋桜, 大島桜・・・

それから沖縄では,既に葉桜&小振りな黒いサクランボまで付き始めている(らしいです by現地の知人)寒緋桜も源平池あたりに何本かあります。

1週間後もすれば境内の早咲き桜も全部散って,そろそろソメイヨシノが芽吹き始めるのでしょうかねぇ・・・
 鶴岡八幡宮の桜の開花は本殿の河津桜を既に過ぎて,現在,馬場&源平池あたり。もしかすると3月下旬に差し掛かるあたりには,鶴岡八幡桜前線(!?)は八幡宮境内を出て段葛のソメイヨシノへと移っていくかもしれないですね。


南方原産の寒緋桜,花弁の開き具合が沖縄のものより小さいようです(源氏池ほとりにて)



鶴岡八幡宮の種々ある桜の中でも毎年盛大にフィナーレを飾るのがこの段葛のソメイヨシノ(2006年4月撮影)
最後に桜の話から一転しますが,今年,期待していた鎌倉の雪景色はあいにく見れませんでした。来年こそは雪景色を是非拝みたいですね。年を追うごとに温暖化が顕著になっている気がすると今回のレポートの中で書きましたが,来年の今頃には「あれは素人の浅はかな取り越し苦労でしたね」と苦笑いできることを願いつつペンを置きたいと思います。
                                   

* 沖縄方言で「えー,どうしよう!」という意味

(謝辞)
おかげさまで今回,自分がここで鎌倉レポーターデビューしてちょうど1年になりました。第1回のレポートを出したのが2006年3月15日。皆さん,これまでどうもありがとうございました。
 今回のレポートを満1周年の節目にして,また2周年目も鎌倉の四季,古都鎌倉に宿る歴史を綴っていけたらと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 


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