鎌倉好き集まれ!kumaさんの鎌倉リポート・第7号(2004年10月31日)
大町を歩く ~材木座海岸への小路~
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小雨の降る日は妙本寺に行きたくなる。
秋ですね。鎌倉のもっともにぎわう季節。
皆さんのおすすめコースはどこですか?
今回は、緑とお寺を中心に回るコースをご紹介します。
↑世界の車窓からっぽい(まぁ、有名コースです^-^)
________
ゆっくりと時間が取れたので、久しぶりに散歩をした。
島森書店で立ち読みをしたあと、いつもと違う道を歩いた。
おんめ様(大巧寺)の境内はタイムトンネルの入り口のよう。
すり抜けるたび、いつもと違う散歩へと気持ちが切り替わるような気がする。
本覚寺を右に見ながら夷堂橋をわたると比企ヶ谷の妙本寺へ。
木々からマイナスイオンの降り注ぐ緑の美しいお寺。
新緑の季節と小雨の降る日はこのお寺に行きたくなる。
皆さんのおすすめコースはどこですか?
今回は、緑とお寺を中心に回るコースをご紹介します。
↑世界の車窓からっぽい(まぁ、有名コースです^-^)
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ゆっくりと時間が取れたので、久しぶりに散歩をした。
島森書店で立ち読みをしたあと、いつもと違う道を歩いた。
おんめ様(大巧寺)の境内はタイムトンネルの入り口のよう。
すり抜けるたび、いつもと違う散歩へと気持ちが切り替わるような気がする。
本覚寺を右に見ながら夷堂橋をわたると比企ヶ谷の妙本寺へ。
木々からマイナスイオンの降り注ぐ緑の美しいお寺。
新緑の季節と小雨の降る日はこのお寺に行きたくなる。
こういう寺は小糠雨が時おり顔に当たるのも心地よくてうれしくなる。
山門で待ち構えていた猫(写真の賽銭箱のした、わかります?)が
あいさつにきた。
鎌倉の猫は、みんな人懐っこい。本堂をお参りするまでずっとあとを追ってくる。
ふと、猫を描いた大佛次郎の随筆を思い出した。
______
「あれは、一体、何匹、子を産んだらう」と、妻に尋いたら、即座に返事があった。
「百五十匹ぐらゐ。」
さかりがつくと猫はよほど遠方まで出かけると見えて、思いがけない場所で、歴然たる我が家の一族が、他人となつて悠然と道路を歩いてゐるのを見る。(「隅の隠居の話」より)
______
ひょっとして、この猫も文豪たちの愛した猫の子孫かしらん?
そんなことを思いながらじゃれてみるのも面白いかも。
山門で待ち構えていた猫(写真の賽銭箱のした、わかります?)が
あいさつにきた。
鎌倉の猫は、みんな人懐っこい。本堂をお参りするまでずっとあとを追ってくる。
ふと、猫を描いた大佛次郎の随筆を思い出した。
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「あれは、一体、何匹、子を産んだらう」と、妻に尋いたら、即座に返事があった。
「百五十匹ぐらゐ。」
さかりがつくと猫はよほど遠方まで出かけると見えて、思いがけない場所で、歴然たる我が家の一族が、他人となつて悠然と道路を歩いてゐるのを見る。(「隅の隠居の話」より)
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ひょっとして、この猫も文豪たちの愛した猫の子孫かしらん?
そんなことを思いながらじゃれてみるのも面白いかも。
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鎌倉の猫はひとなつっこい。
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散歩の小路は小さなお寺がいっぱい。
比企ヶ谷幼稚園のなんとも味のある建物を左に折れると、
今回の旅のメインである小さな小路が現れる。
ここから、てくてく海まで歩く。
大通りに出たら、左へ曲がり名越のほうへ。
途中にアルコールランプだけ扱ったお店。
お気に入りのランプ、いつか買ってやる・・と横目で見ながら通り過ぎる。
気の向いた方へ足を運ぶ。そぞろ歩きが楽しい小道。
写真は左上から時計回りに
・ぼたもち寺(常栄寺)金色の門は、閉まっている時もよい。
・八雲神社 こじんまりとしたお寺。お稲荷さんがたくさん。
・安養院 個人的に縁のあるお寺、通るときは必ず手を合わせます。
・松葉ヶ谷の安国論寺 境内の熊王の仏像に妙な愛着で10円を供えた。
今回の旅のメインである小さな小路が現れる。
ここから、てくてく海まで歩く。
大通りに出たら、左へ曲がり名越のほうへ。
途中にアルコールランプだけ扱ったお店。
お気に入りのランプ、いつか買ってやる・・と横目で見ながら通り過ぎる。
気の向いた方へ足を運ぶ。そぞろ歩きが楽しい小道。
写真は左上から時計回りに
・ぼたもち寺(常栄寺)金色の門は、閉まっている時もよい。
・八雲神社 こじんまりとしたお寺。お稲荷さんがたくさん。
・安養院 個人的に縁のあるお寺、通るときは必ず手を合わせます。
・松葉ヶ谷の安国論寺 境内の熊王の仏像に妙な愛着で10円を供えた。
苔寺(松葉ヶ谷の妙法寺)。
訪れたころには雨も上がり、境内いっぱいに雨上がりの匂いが立ちこめていた。
足下の溝をちょろちょろと流れる水の音。
洞窟に差し込む木漏れ日がしたたる雨の雫に反射して、きらきら輝いている。
さわさわと流れる風の音。鳥たちの声。
なんていうタイミング!
今日、この寺で深呼吸を何回しただろうか。
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はじめて訪れた苔寺。木漏れ陽が印象的だった。
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護良親王の墓から材木座を望む。
妙法寺の山頂に、非業の死を遂げた護良親王が眠っている。
挨拶をしに、雨でぬかるんだ山道を登った。
慎重に慎重に、転ばないようにゆっくりと。
寂しい墓だろうと思ったら、目の前には材木座の素晴らしい眺望があった。
ずっと鎌倉の発展を見守っていくのだと思ったら、親王がちょっとうらやましく感じられた。今回のレポートはこの辺でおわり。
さて、山を下りて海へ出よう。
薊で腹ごしらえをして、秋の材木座へ行こう。
ぼくの散歩はいつも海で終わる。
挨拶をしに、雨でぬかるんだ山道を登った。
慎重に慎重に、転ばないようにゆっくりと。
寂しい墓だろうと思ったら、目の前には材木座の素晴らしい眺望があった。
ずっと鎌倉の発展を見守っていくのだと思ったら、親王がちょっとうらやましく感じられた。今回のレポートはこの辺でおわり。
さて、山を下りて海へ出よう。
薊で腹ごしらえをして、秋の材木座へ行こう。
ぼくの散歩はいつも海で終わる。