鎌倉好き集まれ!まこたろうさんの鎌倉リポート・第22号(2008年5月11日)

母の日に 江の島~極楽寺~成就院

 こちらも忍性が開いたといわれる鎌倉七切通しの一つで坂ノ下から極楽寺門前まで続きます。七里ヶ浜、腰越、片瀬を経て東海道に通じ、かつては鎌倉と京都の往来に使われました。

極楽寺切通し

極楽寺方面からの参道

 境内入口の門には「西結界」と書かれています。
 説明するまでもありません。成就院と言ったらこちらの風景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。6月には参道の両脇がアジサイで埋め尽くされる事でしょう。参道の石段は煩悩の数と同じ108段。般若心経の文字と同じ262株のアジサイ。花の階段を上れば煩悩も清浄になり、心も和むであろうとの目的で境内より移植したそうです。

成就院参道から眺める由比ガ浜

 平安時代、空海(弘法大師)が諸国巡礼で江ノ島を訪れた際、この地で数日間護摩を焚いたといわれます。その霊跡に3代執権北条泰時が創建したのが成就院と伝えられています。ご本尊は不動明王で、真言宗のお寺です。不動明王は「縁結びのお不動様」として良縁を願う参拝者も多いそうです。

長谷方面からの入口

 
 108の石段はこちらからです。
 初めて訪れた今回の極楽寺、成就院でした。残念ながら境内は撮影が出来ませんでしたが、きっと訪れた人全てに花を愛で、美しき海や山、緑を愛しむ優しい心が引き出される事でしょう。
 母の日に、何か母なる物を感じた1日でした。今は亡き母と一緒に居た様な不思議な感覚でした。